謎の集団「不楽足ル」怪しげな仕掛け満載デビューに、庄村聡泰がまさかのドラム参戦
#ショウムライター
LUNA SEAよろしく“悪天候を呼ぶアーティストは逆に何かを持っている”?
そして再び庄村がステージに現れると「今日は大降られの大雷ですが、ウェザーニュースには16時から晴れると書いてあったんですよ!」。その言葉に観客がクスクスと笑い出す。
「ただ、LUNA SEAという私の大好きなバンドも、大事な時に限って大雪が降ったりとか、日本で初めて10万人規模のライブを開催した時にも、大嵐がやってきてウン億円をかけて作ったセットが全て倒壊する事態が巻き起こったわけでございますよ!」と、こういう“晴れの舞台”に悪天候を呼ぶアーティストは逆に何かを持っているんだ! 的な話で会場の空気を高めた。
しかし、ここからが謎の時間だった。
狐面のスタッフが観客にA4用紙を配って回る。それを受け取ると「用語怪説」というタイトルの資料が書かれていた。「黄常面」「フラ924ス」「ルイスレザー」など、不楽足ルの世界観を構成するキーワードと庄村の解説が3Pに渡ってビッシリと書かれており、それを庄村本人が20分かけて1つひとつ読み上げていく。客観的に見れば、その光景は怪しすぎる団体の講習会のようにも思えた。
不可解な空気の中、ついに主役の不楽足ルが登場。黒シャツ白ネクタイの上に、色違いのルイスレザーを羽織った6人が横一列に並ぶ。爆音が流れると、一斉に頭を振って感情を解放するように歌い上げた。
ここで団員紹介となる。ターコイズのジャケットを着たリキはデスボ、シャウト、スクリーム、アルコールの担当。白いジャケットを着たカイガはロゴのデザインを担当し、ハスキーな歌声を持っている。青いジャケットを着ているケンはハイトーン担当で、メインボーカルからハモリに至るまで歌唱部分の骨子を担っている。赤いジャケットのミリは、主にサビを任されることが多い最年少。オレンジのジャケットを着たカラクは振り付け担当でメイクもカラクが中心となっている。緑色のジャケットのトモヤは声が通って、顔が親しみやすく、ライブの進行役を任されている。
少しずつ、不楽足ルの全容が見えてきたところで、今度は「フラフラ、クラクラ。」へ。
叫びと語りという、まさに舞台のような激情的な演出をして、彼ら彼女らの表現したいことの本質を見せつけた。そして「桜、咲くな。」では、庄村がドラマーを務めて観客は予想もしていなかった光景に熱狂と感動を覚え、不楽足ルは満場の拍手の中、デビューライブを終えた。会場を出ると、先ほどまでの台風が嘘だったかのように晴れていて、涼しい秋風が頬を撫でた。なんだか、本当に嵐の夜だった。
●今後の偽救(ギグ)予定
10/29
新宿キャッツホール
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02rim46twcm21.html
11/11
豊洲ピット
https://fusionfes.com/
https://eplus.jp/interfusion
写真/森川 亮太 https://www.instagram.com/m_ichirinka/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D
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