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不楽足ル、怒涛のデビューライブレポート!

謎の集団「不楽足ル」怪しげな仕掛け満載デビューに、庄村聡泰がまさかのドラム参戦

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不楽足ル・ミリ(写真/森川 亮太

 9月24日、日本全域を台風15号が襲った。静岡県では気象庁が「記録的短時間大雨情報」を16回に及び発表し、各地で道路が冠水。都内は電車や新幹線などの交通機関が止まり、改札の前で大勢の人が足止めをくらう事態となったーー。

 そんな“とんでもない日”に東京・新代田 Feverでは、とある集団のデビューライブ『フラ924ス』が始まろうとしていた。そのグループは不楽足ル(読み:フラクタル)。「ポカリスエット」CMメインキャストやパリコレ出演者、俳優、メンズアイドルなど多彩な経歴を持つ、男性5人、女性1人、怪人1人(⁉︎)で構成された「パフォーマンス集団であり歌劇な過激団」だそうだ。

 彼らは、ワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル、デソロジーより楽曲「大厭会」にてディストリビューションデビューを果たしている。

 会場時間が近づくにつれて台風は勢いを増していった。視界は豪雨で靄がかかったようにぼやけていて、傘を差すと強風に身体を持っていかれる。もはや真っ直ぐ歩くことすら困難な状況だった。全身ずぶ濡れになりながらも、なんとか新代田 Feverに到着すると、ルイスレザーを着た男が大声で必死に叫んでいた。

「今連絡がありまして! 井の頭線の信号機がやられてしまい、電車が動かないそうです! 予定していた時間に開演ができません!」

 声の主は[Alexandros]の元ドラマー、庄村聡泰だった。庄村といえば「局所性ジストニア」を患い、去年3月にロックバンド[Alexandros]を勇退後、ライター、スタイリストを始め、ファッションプロジェクト「SNACK NGL」に参加するなど幅広い活躍を見せている。不楽足ルはそんな庄村の新たな活動の1つで、総指揮というポジションを担っている。

「こんな日にライブなんてすごいね……」と観客同士が話していたが、おかしいのは天候だけではない。場内には、不楽足ルのロゴが書かれた数百枚以上の紙が地面に隙間なく散らばっている。

 受付には大量の狐のお面が置かれていて「ライブを観る際には必ず装着するように」とアナウンスされた。

 予定よりも30分遅れて開演時間を迎え、場内に足を踏み入れると、指示通り狐面を被った観客がフロアに集まっていた。異様な光景である。

 しばらくすると、庄村がステージに現れた……。

「色々な理由で楽しくないことが多すぎました。これから不楽足ルの世界をご覧いただくわけではございますけれども、その前にどうしても、今日のために演奏してほしかったバンドがございます。自分が局所性ジストニアになった直後に電話をかけてくれて『庄村さん飲み行こうよ』と声をかけくれた9mm Parabellum Bulletの滝善充。その彼が繋いでくれた、横浜出身の3ピース・インストバンドになります。不楽足ルのステージでは、彼らが楽曲を奏でてくれます。マジでカッコいいので心して、ご覧ください!」

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DOXIE(写真/森川 亮太

 そう宣言されるや、ステージに登場したのはDOXIE。ベースの奥田一馬が「俺ら、オープンニングアクトのつもりでここに立ってるわけじゃない」と言った通り、3人の演奏は気迫に満ちていた。音の中だけで喜怒哀楽の豊かな表情を創出し、ステージを盛り上げた。

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