『関ジャム』ユーミン特集後編！「レジェンドのその先」松任谷由実が“詠み人知らず”になるまで

エンディングBGMに流れた、ユーミンカバーのプロコル・ハルム「青い影」

　インタビューのラスト、ユーミンはこれからの展望を以下のように語った。

「『ただのレジェンドで終わりたくない』が、夢。レジェンドのその先にいきたい（笑）」（ユーミン）

　ユーミン以外のミュージシャンが口にすれば、笑われるような発言だ。自分のことを堂々と「レジェンド」と称する彼女。本当にカッコいいし、自信満々でなければユーミンじゃない。まさに、「ユーミン万歳！」か。

　そういえば、2018年10月21日放送『関ジャム』にて行われたユーミン特集で、今井マサキへの伝言という形でユーミンはこんな夢を明かしていた。

「自分の歌が『詠み人知らず』になるまで歌い継がれてほしい」（ユーミン）

　名声より、作品が後世に残ることを望むということ。番組のエンディング、BGMとして流れたのはユーミンがカバーしたプロコル・ハルム「青い影」だった。「ひこうき雲」も「翳りゆく部屋」も、プロコル・ハルムからの影響は大きい。2012年にはプロコル・ハルムとツアーを回り、ロンドンではともに「青い影」のレコーディングも実現させたユーミン。

「プロコル・ハルム」というバンド名は知らなくても、「青い影」を実際に聴けば「あっ、この曲知ってる！」となる人は多いだろう。ユーミンもそうありたいと願っているということだ。

『関ジャム』のレジェンドシリーズには、やはりハズレがない。個人的には、ミュージシャン引退説が浮上している井上陽水を、近日中に特集してほしいと願っている。

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日刊サイゾー2022.10.02

寺西ジャジューカ（芸能・テレビウォッチャー）

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、（昔の）プロレス系。『証言UWF』（宝島社）に執筆。

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