Travis Japan、世界デビューついでに紅白も狙う? テレビとトラジャの微妙な関係
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10月28日、全世界配信シングルでメジャーデビューすることが決定した、ジャニーズJr.内の7人組ユニット・Travis Japan(トラビス・ジャパン、通称トラジャ)。ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏が思い描いていた、ジャニーズの“世界進出”が現実味を増すことになる。
国内では怪物的人気の嵐でさえも、小規模なアジアツアーが限界で、ジャニーズの前にはこれまで世界の大きな壁が立ちふさがっていた。
「世界的人気のK-POPスターたちは、幼少期から練習生になって過酷なレッスンをくぐり抜けてきますが、ジャニーズJr.はそこまでではない。そのままメジャーデビューしても、世界基準で見ればダンススキルは低く、歌唱力があるメンバーもいないことになる。そんな壁を、ダンスパフォーマンスで飛び越えたのがトラジャでした」
Travis Japanは、マイケル・ジャクソンやレディー・ガガと仕事をした、振付師のトラヴィス・ペインがオーディションを行ったグループで、今年3月からはメンバー全員で米ロサンゼルスに留学中。今夏にはアメリカのオーディション番組『America’s Got Talent(AGT)』に出演し、一糸乱れぬダンスを披露し、そのままユニバーサルミュージック傘下のキャピトル・レコードから“世界デビュー”することになったのだ。
「トラジャのデビューには、滝沢秀明副社長も心血を注いでいた。『AGT』の勢いを殺さないようさまざまな手を回して、10月の世界デビューにこぎつけました。今後は、アメリカでの活動を中心に、日本のメディアでもドンドン情報を解禁して売り込んでいくようです」(同上)
今回のトラジャの世界デビューは「神がかっている」タイミングだと話す音楽関係者も多い。
「世界的な地名度を獲得したBTSは兵役問題などに巻き込まれ、当面はグループ活動をしない予定です。そんな時の世界デビューですから、トラジャに注目も集まるでしょう。当初は、来年以降のメジャーデビューを予定していたようですが、滝沢副社長の“鶴の一声”で前倒しになったようです。いわば“ネクストBTS”として、米国をはじめ世界市場で人気を狙う戦略を練っている」(音楽関係者)
さらに、デビューのタイミングには裏事情も関係しているという。
「世界を目指している中で、いきなりショボい話だと思われそうですが……。日本国内でのブレイクはもちろん必須ですから、10月デビューでトラジャをなんとか今年の『NHK紅白歌合戦』にねじ込む体制を取ったんです。年末には一時的にメンバーを凱旋帰国させ、日本のファンにお披露目する機会も作るみたいですよ」(民放関係者)
ただ、NHKを含めた日本のテレビ関係者は現状、トラジャにはあまり関心が向かない事情もあるようだ。
「Snow ManにSixTONES、なにわ男子と、とにかく最近はジャニーズ事務所の新グループが多すぎる。さらに、やっと各局でKing & Princeの売り込みが始まったところで、どれだけ話題になってもトラジャの入る余地がないというのが現状なんです。番組の企画でトラジャの活動を追ってみたいという話はあるようですが、アメリカへ行かなくてはならないし、取材費も馬鹿にならない。現時点では、ジャニーズ事務所にトラジャの番組企画などを持ち込んでいる局もない様子です。デビュー後も当面は、日本での売り込みは難しく、アメリカに滞在しての武者修行時代が続きそうです」(同上)
日本の芸能史としても、画期的な活躍となるTravis Japan。ブレイクするのは、日本より海外でのほうが先なのだろう。
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