ザコシショウの呼びかけでクズ芸人の“始祖” キャプテン渡辺が目を覚ます!
#ハリウッドザコシショウ
空気階段の鈴木もぐら、岡野陽一、ザ・マミィの酒井貴士、相席スタート・山添寛……今クズ芸人が芸能界を賑わせている。その中でも『R-1ぐらんぷり』2011~12で2年連続ファイナリストになったキャプテン渡辺は、クズ芸人の“始祖”を自称している。
そんな渡辺が10月4日に11年ぶりに漫談のみのストイックな単独ライブ『漫談スタイル』を決行。競馬芸人としてブレークし、YouTubeも好調な渡辺は、生活に困っているようにはとても見えない。ネタに本気になった影には、渡辺が師匠と呼ぶハリウッドザコシショウの一言があった。
「お前はサボってるだけ」
ーー11年ぶりの単独ライブとなりますが、何か心境の変化があったのでしょうか?
「芸歴制限でR-1に出られなくなったんですよ。『じゃあなんのためにネタを作るんだ?面白いネタが出来ても誰も見てくれないじゃないか?よし、こうなったら単独ライブでやろう!』って5~6年前から言ってました。でもやらなかったですね~」
ーーなぜやらなかったのですか?
「やっぱり眠くなるんですよね。単独って基本的にはしんどいんです。ネタはもちろん、音響照明、ネタとネタの幕間のVTR、客入れの時に流すBGM……考えることがたくさんあってそれはもう眠くて。しかも、単独頑張ってもテレビに出られるわけじゃないでしょ。前は、『爆笑オンエアバトル』(NHK)『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)『エンタの神様』(日テレ系)とネタ番組からブレークすることがあったけど、今はないじゃないですか。ずば抜けて面白ければ売れるんでしょうけど、それを言い出したらねぇ」
ーー同じ世代のピン芸人はみんなそう思っている?
「思ってないですね。ちゃんと頑張ってます。僕が屁理屈をこねているだけなので、ピン芸人全員の総意とかでは全くないです」
ーーでは、なぜ単独ライブを行うのでしょう?
「やりたいという思いは本当にあったんです。いや、本当に。周りには『いつやってもおかしくない』『今にもやりかねない』とは言い続けてきたんですけど、この“やるやる詐欺”がとうとうシショウ(ハリウッドザコシショウ)に捕まってしまいまして。『お前はサボっている』と。尊敬する師匠の言葉なので、じゃあやろうじゃないかと。眠れる虎が目を覚ましたわけですよ!」
ーーそのわりには全編通して漫談一本で、ストイックな単独ライブな気がします。
「いろいろやるより気が楽というか、目処が立ちやすいんです。もちろん簡単ではないですけど、ネタ以外に余計なことを考えなくて済む。コントとか色々やりましたけど、僕の場合は漫談の方が楽しめるし、お客さんにもウケるんです」
ーーどんなライブになるのでしょう?
「2012年のR-1の決勝で僕すさまじく滑ったんですよ。ライブではものすごくウケたネタなのにこんなに滑るのかっていうくらい。それからテレビでウケるネタ、テレビで売れてるタレントさんにウケるネタをしないとダメだって思い直しました。僕がやったオルフェーブルのネタなんて僕と同じような競馬好きの人種にしかウケない。クズみたいな人しか笑わないんですよ(笑)。
ただ、そう考えるようになってからは本当にやりたいネタをいままでやっていなかった気もしています。どうしてもR-1やテレビでウケようとばかり考えてきた。なので今回は、ただただやりたいことだけを詰め込もうと思っています」
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