BE:FIRST5曲、現役振付師がダンス徹底解説!「Bye-Good-Bye」で発覚したメンバーの“性格”
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「Betrayal Game」“自分の魅せ方”を理解したリュウヘイの色気
続いては、「Betrayal Game」(2022年4月25日 ※MV公開は3月)。
この1カ月前に公開された、爽やかポップな「Bye-Good-Bye」とはまったく違う雰囲気で、かなりクール! この短期間でここまで雰囲気を変えられるグループは、BE:FIRSTをおいて他にいないのではないでしょうか。楽曲ごとにまるで別人のような演出ができる彼らは、いつも新鮮な驚きに溢れています。
この曲では、メンバーたちに自信がついてきたのが伝わってきました。振り付けのないパートで自由に音にノるときにも、しっかり余計な力を抜くことができています。「ノリ(グルーヴ)」やポーズの取り方がこなれてきていて、各々が“自分の魅せ方”を理解できてきたのではないでしょうか。
音に合わせて、自然体のまま体を動かすこと。音楽を体で表すリズム感や感性が必要。
顕著にわかるのは、1番のサビ【1:14~1:15】「もう少し触って この胸の衝動は身勝手」のセンター・リュウヘイくんです。この色気……本当に14歳ですか(笑)!? 体は固定しているのに無駄な力が抜けているから、このアンニュイな雰囲気が出せるんですね。
全員のダンススキルが向上しているのがよくわかるポイントは、2番のBメロ【2:02】「もし君の視線が」の左手。両手を下げて体を揺らしていますが、左手だけはしっかり固定されています。この左手までブラブラしてしまうとだらしない印象になってしまいますが、メンバー全員が左手だけに力を入れ、そのほかの部分は抜くという体のコントロールがバッチリできているので、とてもかっこいい動きになっているのです。
じゅりっこ的に、見どころはサビのリズム。徐々に静かになっていく部分でも、音をよく聞いて、重みを演出できています。必要な部分にだけ力を入れられるようになっていました。
さらにCメロ【3:01~3:04】「Go or Stay Betrayal Game」では、メンバーの体幹の強さが表れています。片足立ちで上半身をこれだけ動かして一切ブレないのは、足の筋力と体幹が優れた、特別なバランス感覚を持っている証拠です。
「Scream」7人全員が感覚レベルで揃うサビ!
最後は、2022年8月31日にリリースされた1stアルバム『BE:1』のリード曲、「Scream」。
この曲は、MVもK-POPのように洗練されていてカッコいいですね。初見で感じたのは、メンバー全員の表現力の高さです。表情管理がとってもうまくなっていました。オーラというか、立ち姿の存在感も出ていますね。
1番のBメロ【1:05】「I wanna hear~」のソウタくんは、もうさすがとしか言いようがありません。ひとりだけキレが別格、手足のアクセントもMAX、それだけ強く動いているのにピタっと「止め」まで完璧! この2秒だけでも、ダンススキルの高さがしっかり伝わってきます。
緩急のギャップが大きいほどキレが良く見える。動いた直後にピタっと止まるためには強い体幹と筋力が必要。
じゅりっこが一番感動したのは1番のサビ【1:11~1:12】「最高が何なのか証明しよう 圧倒するこのステージ scream it loud,scream it loud」の部分。この流れるような動きを7人で揃えるのは、かなり難しいんです。目に見える体のパーツではなく、体の中にある「ノリ(グルーヴ)」の感覚レベルまで7人全員が揃っていないとできない芸当です。
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BE:FIRSTのMVやダンス映像を、ダンサー目線で見返して、彼らの成長を振り返ってみました。デビューからわずか1年とは到底思えないようなスピードで成長しているのがおわかりいただけたはず。
じゅりっこはダンスしかできませんが、彼らは歌いながらダンスパフォーマンスをする必要があります。それがどれほど難しいことなのかは想像もできません!
表ではカッコいい姿を見せてくれるメンバーも、陰では相当な努力を重ねているのでしょう。今後、さらに高いレベルを目指していくであろうBE:FIRSTのダンスがますます楽しみです!
じゅりっこダンス部(じゅりっこ・だんすぶ)
1996年4月5日生まれ。埼玉県出身。ダンス歴はJAZZ20年、クラシックバレエ15年、HIPHOP7年、その他多くのジャンルを習得したオールジャンルダンサー。現在は主にインストラクター、振付師として活動中。YouTubeではK-POPをはじめとする人気曲の振付解説動画を公開しており、登録者数は15万人を超える。TWICEのバックダンサー、米津玄師のMV出演等の経歴を持つ。
YouTube :「じゅりっこダンス部」
Instagram:(@juri_co_dance)
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