BE:FIRST5曲、現役振付師がダンス徹底解説!「Bye-Good-Bye」で発覚したメンバーの“性格”
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「Gifted.」デビューからたった3カ月でプロのオーラを身にまとう
次は、メジャーデビュー曲「Gifted.」(2021年11月3日発売)。
これはもう、難しい振り付けですね……。「Gifted.」みたいにゆっくり動くダンスは、逆にすごく粗が目立つんです。ところが彼らはたった3カ月で、「Shinig One」のときと同じグループとは思えないくらい上達していました。
「Shining One」でところどころ見えた不自然さは消え、プロのオーラを身にまとっていると感じます。
私が特に上手だと感じたのは、1番サビの【1:31~1:33】「in your veins」の部分です。手の強い動きに負けないようフラつかずに立つ――それも片足で――というのは、強い体の軸が必要です。軸が傾いていても全員がキープできているのは、デビューからの短期間で、基礎的な筋力をみんながしっかり身につけた証拠でしょう。
ラストの大サビ【3:27】「let mi glow in your veins~we all gifted」の畳みかけるダンスでは、全員が別々の動きをしていますが、それぞれの個性がよく見えて何回もリピートしてしまうほど面白いです! 私はシュントくんの動きが好きでした。みなさんは誰のダンスが好きですか?
「Bye-Good-Bye」リョウキの自信、レオの優しさ、ダンスで性格がわかる?
続いては、「Bye-Good-Bye」(2022年5月18日発売)を見ていきましょう。
ポップな雰囲気の中で、メンバーそれぞれの「崩し」、つまり個性・クセがとても良い形で表れているダンスです。
大まかな動きは揃えつつも、細部に自分らしさを入れて踊ること。
この曲で注目はリョウキくん。ダンスは性格がクセとして表れるので、ダンスを見ればある程度、性格がわかるんです。リョウキくんはきっと自分に常に自信があって堂々としているタイプなのではないでしょうか。
リョウキくんの自信が良い形で表れているのが、Aメロ【0:19】「届きそうな夢が 目の前に見えてる」の部分。可動域が大きく、体全体を使って大きく踊ることができています。オーディションのときから感じていましたが、身体能力が人一倍優れているのだと思います。
さらに、ポイントは1番【1:07】と、2番の【2:29】のサビ頭「だけどきっと Bye-byeだけじゃ終わんない」。向かって左前で踊るリョウキくんだけ、動きが一回り大きいのがわかると思います。
そしてラスサビの【2:55】! 「君を」の部分のリョウキに注目です。下に沈んでから両手を上げるシーンですが、リョウキだけ完全にワンテンポ遅れています。高度なテクニックなので、だからこそ多用しすぎるのは褒められたことではありませんが、「崩し」の観点で見ると、我が道を行くリョウキの自信の強さが垣間見えるユニークなポイントだと感じました。
一方で、対照的なのがレオくん。身長が高く手足が長いのに、小さくコンパクトなダンスが特徴のメンバーです。猫背ぎみな部分もあり、謙虚で優しい性格なのかなと感じます。ダンスのスキルは文句なしに高いので、主張しすぎない踊りは彼の個性と言えるでしょう。
Bメロで見られるのは、マナトくんの個性。彼のダンスはオーディションのときから自然で素直、応援したくなるような踊りだと感じていました。マナトくんがセンターに立つ【0:44~0:45】「たとえどんな色を見たって そこに君を足していたい」の部分では、その個性が存分に発揮されていて、誰よりも伸びがあってしなやかな音取りができています。余計な力が入っていないので、シルエットの変化がなめらか。とても自然で美しいダンスですね。
メンバーの全体的なダンススキルは、「Shining One」のときに比べると圧倒的に上達しています。「アイソレーション」がより正確になり、アクセントの強さも揃っています。手足だけじゃなくて胴体から動けているので、より音にノることができているのです。
体の一部分だけを動かすダンスの基本動作。「アイソレ」と呼ばれる。
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