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フジ女性アナゆるふわカレンダーにツッコミ続出、“伝統芸能”はいつまで通用する?

フジ女性アナゆるふわカレンダーにツッコミ続出、時代錯誤のアイドル路線はいつまで?の画像1
10月5日に発売する「フジテレビアナウンサーカレンダー2023~Aurora~」(フジテレビ公式サイトより)

 今年4月にスタートしたばかりだった昼の情報番組『ポップUP!』が早々に打ち切りとなってしまったフジテレビ。代わりに来年1月にスタートする新番組『ぽかぽか』を発表したが、後番組を巡るドタバタでも、フジテレビの求心力のなさが露呈してしまった。

「『ポップUP!』の後番組として、当初は中居正広をMCとした新番組を来年4月に計画していましたが、最後まで調整が効かなかった。また、梅沢富美男やヒロミをメインMCにする構想もあったようですが、どれもまとめられなかったようです。各芸能事務所には、この放送時間帯が“死に枠”として認知されていて、MC起用の提案を受け入れられづらい状況になっている。
 結局、大物MCを用意できなかったこともあり、新番組『ぽかぽか』は中堅芸人のハライチとフリーアナウンサーの神田愛花がMCを担当することになりました。来年1月スタートという急ピッチで制作するのですが、バラエティー要素を強くして、TBS系の『ラヴィット!』を真似したような番組になる予定のようです」(民放関係者)

 やることなすことうまくいかない印象のフジテレビ。そんな中で発売される、来年の女性アナウンサーのカレンダーも話題となっている。

「毎年発売している『フジテレビアナウンサーカレンダー』ですが、10月5日に発売する2023年度版『~Aurora~』で第10弾となります。今回は、鈴木唯・堤礼実アナがプロデュースを担当し、女性ファッション誌『JJ』(光文社)も協力。鈴木、堤はもちろんのこと、宮司愛海アナ、井上清華アナ、竹俣紅アナなど推されどころが勢揃いしています。
 ただ、これが女性アナウンサーのカレンダーとは到底思えない、若手アイドルのようなゆるふわな仕上がりになっているんです。パッと見、乃木坂46とか日向坂46のカレンダーと言われても納得するレベル」(スポーツ紙記者)

 このアイドル顔負けカレンダーに関して、フジ社内での評判は賛否両論あるという。

「これまでも女性アナのカレンダーは、“業務とかけ離れている”と批判する声がありましたが、今年に至っては、もはや“アイドルかよ”のツッコミ待ちかのような作りでいよいよ笑えません。そもそも、フジは年初に希望退職者を募って人員整理という名のリストラを行っており、昨年4月には『週刊文春』(文藝春秋)で報じられた女性アナたちの“ステマ疑惑”も藪の中。コロナ禍の大不況は脱しつつあるとしても、視聴率が一向に上がらないのも変わりません。そんな状況下で、女性アナをアイドル化する時代錯誤のカレンダーに不満の声が出るのも当然のことでは。経費削減を強いられている制作の現場からは聞こえてくる陰口は、ひとつやふたつじゃありません」(フジテレビ関係者)

 女性アナをタレント扱いするのはフジの“伝統芸能”かと思いきや、冷静な目で見ているスタッフもいるようだ。

 さらに堤礼実アナは、10月26日にフォトブック『みんなのKEIBA×Sportiva スペシャルコラボ堤礼実 フォトブック Treasure』(集英社)の発売も控えている。

「フリー転身の報道も多い堤アナですが、スタイルもよく、アメリカ生まれで英語も堪能な才女で、大手芸能プロダクションも狙っていると言われている。ただ、アナウンサーとしてはこれまで目立った仕事もなく、くすぶっている印象です。今回のアイドル風カレンダーのプロデュースやフォトブックの発売には、やりすぎではとの意見もあります」(同上)

 そんな女性アナたちの動向を横目に、フジ社内では最近、「報道を強化すべき」の声が上がり始めているという。

「安倍晋三元総理大臣の国葬で、司会を勤めた島田彩夏アナが注目されています。当初は、民放アナウンサーが国葬で司会をすることに批判の声もありましたが、落ち着いたトーンでしっかり進行して評価を受けた。社内でも評判で、『島田アナを中心に報道を立て直したい』という声が大きくなっている。ちなみに、そんな島田アナの一番弟子と言われるのが、三田友梨佳アナです。島田、三田アナを中心にフジの女性アナの本流が報道になれば、アイドルめいたカレンダーの発売も厳しくなるでしょう。
 そもそも、視聴率が好調な日本テレビは女性アナのカレンダーなんて作りませんし、テレビ朝日だってここまで過剰なタレント売りはしていません。フジばかりが女性アナアイドル路線で悪目立ちしているので、そろそろこの流れにも終止符を打つ可能性は高いでしょう」(同上)

 過去には、女性アナのタレント化で一時代を築いたフジテレビだが、さすがにそろそろ潮時のようだ。報道路線の強化によって、窮地を脱することはできるか。

 

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2023/04/18 20:16
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