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『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』7話レビュー

『#オオカミちゃんくん』7話 令和男子の恋愛アプローチ、優しさだけじゃ報われない?「貪欲な人が…」

『#オオカミちゃんくん』7話 令和男子の恋愛アプローチ、優しさだけじゃ報われない?「貪欲な人が…」の画像1
TGCのショー、めっちゃキラキラでカッコよかったです。イラスト/ミッケ・・佳(か)

 

 ABEMAの『オオカミ』シリーズの最新作、『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』が配信スタートしています。

 若き男女の恋模様をウォッチする、いわゆる恋愛リアリティ番組。恋模様にキュンキュンしたり、センチメンタルになったりと感情が大忙しなのですが……実はメンバーの中に、恋をしない“オオカミ”が潜んでいるのです。

 

前回までのあらすじ

はるへの気持ちに気づいたんにのん。正々堂々、自分の心に素直になると決めたことで、はる・うい・にのんの三角関係が発生。りおを好きだったはずのしおりは、ななにフラれたひびきが気になり始めてて、るいとももはのラブラブカップルは、どこかぎこちなくなってきて……。恋愛模様は激動の中盤戦へ! 

 

※『#オオカミちゃんくん』10人のメンバーと1~6話はここでチェック!!

 

<第7話>「貪欲な人が勝つのかなあ」

 ひびきがしおりを誘った「太陽LINE」(※)。今回のデート場所は、真夏の木々の緑が目に優しい、なんとも自然豊かなスポットだった。

(※)メンバー全員のグループライン。ここで好きな相手をデートに誘うことができるが、LINEの内容は全員に公開されるし、デートには誰でも参加できる。


ひびき「りおが来るのかなぁと思ってた」

しおり「まぁ、2人で楽しみましょう」

 第5話で、しおりと向き合うと言っていたりお。後から合流するんだろうか?

 一方、他のメンバーたちは、この日もアトリエで共同作業を進めていた。はるがういを作業に誘う。前に「もっと誘ってほしい」と言っていた、ういの言葉を覚えていたのだ。

うい「(手元を見せながら)ネイル、可愛い?」

はる「可愛い。それいつ言おうか迷った」

うい「早く言ってよ。待ってんだから、こっちは」

はる「似合ってるよ」

うい「それをずっと待ってました!」

 他愛のない会話で盛り上がれる2人。端から見ると、完璧に両想いのラブラブカップルのようだ。……でもちょっと待って! はるは今、にのんのことも気になっているんじゃなかったっけ。はるが本当に好きなのはどっちなんだろう?

 そんなとき、アトリエにりおが現れた。

「え――――っ!? なんで?」「1人!?」 てっきり、りおはしおりとひびきのデートに志願したと思っていたアトリエメンバー。驚きが隠せない。りおの真意は……?

――実はこの日の朝、しおりがいるデートの待ち合わせ場所に、りおも来ていたのだ。ひびきが来る前に。

りお「今日俺は、デートとかしに来たわけじゃなくて。俺がいなかった時に、何があったのかな~とかを聞きたいな~と思って」

 セミの声がミンミンと響くなか、2人は石段に座り話し出す。

しおり「(りおが)空いてる間、ひびきといろいろ話してて、ひびきもななちゃん(が好き)だったじゃん。で、どうすればいいのか迷ってるみたいな。しおりも、りおが何考えてるのかわからないみたいな」

りお「しおりはちょっとずつ考えとか気持ちが変わってるかも知れないけど、だから1回、この後ひびきとちゃんと話して、デートして。俺はアトリエで待ってるから。その後に今の俺の本音、気持ちとかをちゃんとそこで伝えられたらなぁって思ってる」

 待つ男・りお。まず第一に相手の気持ちを優先している、紳士。一見、心に余裕がある行動に見える。判断じっくりことこと恋愛。でも、その優しすぎる態度は、恋愛において吉と出るのか、凶と出るのか。

 後半、このエピソードをういに打ち明けていたりお。そこで、彼がポツリとつぶやいた言葉が忘れられない。

りお「貪欲な人が勝つのかなあ」

 りおがひっそりと帰った後、デートを楽しむひびきとしおり。

ひびき「ヤバイ、俺今日全然しゃべれない(笑)。どうしよう」

 いつものひびきじゃない! しおりを意識し始めてる?

 ぶどう狩りでは、しおりがぶどうをひびきに「あーん」すると見せかけて、自分でパクリ。さらにそのすぐ後、本当に食べさせてあげるというテクニック! これを見て思った。実はしおり、かなりのモテ女子なのでは。知らなかった、こんな技術を持っていたなんて。

 ひびきも「ヤバイ(笑)」と、思いっきり照れている。

 デート終盤、改めてひびきが問いかけた。

ひびき「しおりは今どういう気持ちなの? りおにも今、しっかり話さなきゃいけないじゃん。答えられないなら答えなくていいけど。わからないなら」

 ひびきのいいところは、はっきりさせなくても責めない優しさ。自分の気持ちには素直だし、オープンにするけど、相手が困っているなら無理強いはしないマインド。

しおり「今、一番落ちて(脱落して)ほしくないのは、ひびき」

ひびき「俺も落ちたくない。さらに落ちたくないなって思った今日。なんか前までさぁ、兄妹みたいな感じ……」

しおり「お兄ちゃんだったもんね」

ひびき「そう言ってたし、自分も思ってた。そう感じてたじゃんお互い」

 ミンミンミンミンミーン、セミの声がいっそう大きくなる。

ひびき「……もう兄妹みたいな関係は、いい」

 ひびきが一線を越えた! これまでの関係から、1歩も2歩も3歩も進んでる。しおりも満面の笑顔。2人の関係が一気に恋愛色に変わっていった。

 2人からは、この「太陽LINE」デートを隅々まで満喫しているのが伝わってきた。いつもだったら他のメンバーもいるけど、今日は2人だけの世界なのだ。距離が縮まらないほうがおかしい。ひびきはななに、しおりはりおに、今まで片思い同士だった両者。実らない苦しさ。それから解放されたかのように、お互いを見つめ合っている。人は誰かに愛されたい。でも、もしりおが参加していたら、ひびきとしおりも、ここまで距離が近くはならなかったのではないだろうか。

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