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ユーミン特集『関ジャム』結婚後、人気急降下でも「荒井由実を超える!」モチベーションと復活

ユーミン好調の90年代、そしてゼロ年代以降は……?

 90年代のユーミンはドラマのタイアップ曲が次々と決まり、CMソングに選ばれる機会も多かった。日本初の200万枚超えを記録した作品は、彼女が90年にリリースした『天国のドア』である。なにがスゴいって、このアルバムにはシングルが1曲も収録されていないのだ。なのに、200万枚も売り上げたのだから異常だ。

 このアルバムで印象的なのは、表題曲「天国のドア」。こんな歌詞である。

knockしたいのはやく knockしたいの天国のドア
 二人何度も急降下するたび
 もっと私を呼んで もっとあなただけの呼び方で

肩を抱かれて目をつぶるコークスクリュー
 めくるめく刺激が続いているうちに

もっと私を変えて もっとあなただけのやり方で
そうよ 今まで帰れた世界を断ち切るくらい

 おそらく、セックスを題材にした曲だと思うのだ。それを、勢いのいいポップ・ロックに乗せて健康的に歌うユーミン。本当にこの頃はキレッキレであり、そして売れまくっていた。それにしても一体、彼女には何度の全盛期があったのだろう?

 そして、2000年代に突入。正直言ってここ20年、筆者はユーミンの新曲をほとんど把握していない。ヒットソングとしてちゃんと耳に入ってきたのは、2001年のドラマ『ムコ殿』(フジテレビ系)の主題歌「7 TRUTHS 7 LIES~ヴァージンロードの彼方で」が最後だった。

 ただ、「守ってあげたい」や、93年のドラマ『誰にも言えない』(TBS系)主題歌の「真夏の夜の夢」などで幾度も復活してきたユーミンだ。この先の動向にも目が離せない。

 ちなみに、ベストアルバム『ユーミン万歳!』リリースに際し、松任谷正隆は現代の音に合ったリマスタリング&リミックスを全曲に施したらしい。番組は「リフレインが叫んでる」を例に、オリジナルver.とリミックス後の変化を交互に聴き比べさせてくれた。

 忌憚なく言うと、筆者は圧倒的にオリジナルのほうがよかった。「リフレインが叫んでる」はイントロのキーボードの強さが胸に刺さる曲なのに、音の強弱を加えた結果、そこがスポイルされた印象なのだ。オリジナルver.に代えがたい良さを感じるのは、ただ聴き慣れているのが要因だろうか? 何度も聴けば、リミックスver.も良いと思えていくのか? どのミュージシャンのどんな楽曲も、リミックス後は微妙に感じることが多い。今まで、ベストアルバムを何度も発表してきたユーミンである。それらには曲の被りも多い。だから、購入するファンのために特典を付けてあげたかったのかもしれない。

 さて、今夜放送『関ジャム』は松任谷由実特集の後編。予告映像では「人前で歌うのは向いてないと思ってた」「ただのレジェンドで終わりたくない」と告白にするユーミンの姿が紹介されていた。

 前編のインタビューでは、どこか緊張気味だったユーミン。しかし、後編はかなり踏み込んだ話をしている。

 

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/10/02 20:00
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