『アダムス・ファミリー』クリスティーナ・リッチの指摘で結末を変更していた!
#金曜ロードショー #しばりやトーマス #金ロー
ティム・バートンやテリー・ギリアムを抑えて監督に
本作の監督、バリー・ソネンフェルドはニューヨーク大学の映画学科で学び、卒業後にカメラマンとして、埋立地の地下水が汚染されていることを訴える家族の5年間を追ったドキュメント『In Our Water』を撮影。これが82年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートする快挙となった。
それ以降も大学の同期だったコーエン兄弟の作品や、ロブ・ライナー監督のロマンティックコメディ『恋人たちの予感』や小説家を拉致監禁する狂信的なファンの暴走を描いた『ミザリー』といった話題作の撮影で活躍した人物で、この『アダムス・ファミリー』は監督デビュー作なのです。
『アダムス・ファミリー』は当初、ティム・バートンやテリー・ギリアムが監督候補として予定されていたが、バートンは『バットマンリターンズ』の準備に入っていたためスケジュールが取れず、ギリアムも『フィッシャー・キング』とバッティングしたために降板。パラマウント映画は思い切ってソネンフェルドを抜擢した。
すでにヒット監督として知られていたバートンやギリアムの代わりに監督未経験の人間を据えたのだから、パラマウントは勇気のいる決断をしたものだ。
大抜擢されたソネンフェルドは原作の愛読者だったので、その世界観を忠実に再現しようとした。しかし「原作そのまま」にはしなかった。原作は多くのジョークが出てくるが、それだけだと一本の物語にならないので「アダムス家の当主ゴメズと失踪した兄フェスターの再会」を軸に物語を再構築したわけだ。
しかし当初の脚本では「帰ってきた兄フェスターの正体は詐欺師だった」という結末でこれに役者陣からクレームがつき、ウェンズデーを演じた当時子役のクリスティーナ・リッチが「この結末では本物の兄フェスターはどこにいったのか観客が疑問に思うはずだ」と。
確かに!
ソネンフェルドはこの意見を受け入れて物語を変更した。兄フェスターの行方がどうなったのかはぜひ、放送を見てください。納得の結末になっているはず!
世間はハロウィンシーズンの準備に入るところですが、映画のラストもハロウィンパーティになるところで幕。そして来週は続編の『アダムス・ファミリー2』が放送! 最高の番組編成ですね!
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