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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 日テレ年越しは『ゴチ』『おもしろ荘』か

『笑ってはいけない』今年も断念、年越しは『ゴチ』『おもしろ荘』でナイナイが“日テレの顔”へ?

ナインティナイン(吉本興業公式サイトより)

 長年、日本テレビ系の年越し番組として高視聴率を稼ぎ出してきた『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない』シリーズだが、今年の年末も見送りになりそうだ。

「紅白歌合戦はNHKなのでCMを取れないわけで、おのずと大みそかは日テレにスポンサーが集中。『笑ってはいけない』は広告枠を最大限に広げ、さらに割増で販売していたことで荒稼ぎできる番組でした。なので、昨年の放送中止は日本テレビとしても苦渋の決断だったんです。現に、代替番組の『笑って年越したい!笑う大晦日』は大コケして、視聴率を大幅に落とすことになってしまった。
 『笑ってはいけない』の取りやめは、コロナ感染拡大によるクオリティの低下などが表向きの理由でしたが、ダウンタウンがノリ気でないことや、BPO(放送倫理・番組向上機構)にケツバットが問題視されたことなど、いろいろと憶測が飛び交っています。今年は日テレからBPOに対して、どこまでが罰ゲームで許容されるラインかを探る動きもありましたが、BPOが明確に線引を答えることもなかったようです」(民放関係者)

 年末の大型特番は、編成や制作の関係上、10月には番組を決定し、スタッフの振り分けなどを行う必要がある。日本テレビは早々に『笑ってはいけない』を今年も諦めたという噂がテレビ関係者の間で流れ始めている。

「昨年は、ギリギリまで『笑ってはいけない』の放送に望みをかけて動いたことで、結果として『笑う大晦日』の準備が大幅に遅れました。その結果、ナインティナインや千鳥、バナナマンまでオファーしたのに、まとまりもないグダグダ番組になり視聴率も大惨敗。これを受けて、日テレとタッグを組んで毎年の大みそかを盛り上げてきた吉本も難色を示し、特に千鳥やかまいたちなど、売れている芸人は出演させたくないと話しているとか。日本テレビとしても笑っていられない状況が続いています」(同上)

 そんな中でも、代替番組の候補に挙がっているのは、やはり吉本の芸人だという。

「ファンも多い『世界の果てまでイッテQ!』や『ザ!鉄腕!DASH!!』の年越し特番も検討しているようですが、最有力候補は『ぐるナイ』のスペシャル特番だと言われています。内容としては、長寿企画の『ゴチになります』を緊急生放送として作れないかを検討しているとか。結果発表を引っ張れて、年越し番組向きなのも理由です。また、『イッテQ!』と『鉄腕!DASH!!』も候補ですが、『イッテQ!』はMCの内村光良が紅白司会の可能性も高く、『鉄腕!DASH!!』は生放送向きではない。そういった意味でも、『ぐるナイ』が求められているんです」(スポーツ紙記者)

 さらに、日本テレビとしては『ぐるナイ』をやりたい裏事情もあるという。

「どうせ『笑ってはいけない』が放送できないなら、とにかく経費を切り詰めたいところ。『ぐるナイ』ならば、飲食店を貸し切ればいいですし、何よりも試食の間にさまざまな企画を入れ込める。また、千鳥のノブがレギュラーメンバーなので、吉本を説得して出演させやすいですしね。同じくレギュラーメンバーのNEWS・増田貴久が紅白に呼ばれる可能性はありますが、そこは出場してもしなくてもネタにできるしオイシイところ。国分太一や出川哲朗、船越英一郎など過去のメンバーも呼べますし、いくらでも作り方があるのも魅力です」(日本テレビ関係者)

 さらに、日本テレビはナインティナインを使って、番組構成を作り上げるメリットがあるという。

「元旦深夜の名物番組になっているナインティナインの『おもしろ荘』もつなげて、ナイナイで年越しをジャックする案が出ている。今後も『笑ってはいけない』の去就が不透明な中で、ダウンタウンに代わる日テレの“年越しタレント”を作りたいところ。去年の『笑う大晦日』にもナイナイはメインMCとして出演しましたし、日テレの大みそかの顔になれば、吉本の顔を立てることもできる。『笑ってはいけない』が放送できないのならば、ナイナイが特番をやるのが今年も“正解”になりそうな流れです」(同上)

 昨年と変わらず大ピンチの日本テレビ。ある意味で伝統と格式ある『笑ってはいけない』の跡を、ナイナイの2人が受け継ぐことになるのだろうか?

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2022/09/29 13:00
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