男闘呼組再結成、“ジャニヲタおじさん”にとって4人が特別である理由
#ジャニーズ #男闘呼組 #ジャニヲタおじさん
腰の入ったギタープレイこそ男闘呼組!
7月の「音楽の日」に現れた4人は、無理に年齢に抗うことなく、相応に年齢を重ねていて、それが私をうれしい気持ちにさせました。高橋くんのベースの位置は少し高くなっていて、昔より随分自然体に感じられました。でも、太く安定感のある歌と、自然なのに見得を切っているようにも見えるどっしりした面構えは健在で、彼が歌わないと男闘呼組はカッコつかないと改めて思いました。岡本くんは、ジャニーズとしてこれまで私が一番見てきた人でしたが、今こうして4人の中であの腰の入ったギタープレイを見ると、これこれ!このプレイング!とすごくしっくりくる気がしました。
前田くんは貫禄があって、みんなが慕っていて、背後から仲間3人を見守り支える様子に人柄が滲んでいる気がして、彼がいるおかげで男闘呼組は今ここにいるんだなと痛感しました。そして、あの頃と変わらないハスキーなハイトーンボイスで、ギターを弾きながら歌う成田くんの姿がありました。成田くんが抱えていたギターは、ヤマハのRGXから、グレッチのナッシュビルに変わっていて、私の中では逆にそれが、今の彼のイメージにすごくフィットしていて、妙に高揚しました。何より成田くんの表情は、安心感や充実感に満ちているように見えました。
「TIME ZONE」「DAYBREAK」というアイドルとしての代表曲を、当時と異なるナチュラルなアレンジで、今の自分たちなりに演奏してくれたこともうれしかったです。そして、その2曲に続いて歌われた、寺岡呼人さんがもともと成田くんのソロのために書いた楽曲「パズル」は、男闘呼組の4人自身にとって、そして今でも男闘呼組に特別な感情を持つファンにとって、失われた時間や、捨ててしまった気持ちを、少しずつ取り戻せそうな、そんな想いに駆られました。やっとここにたどり着いた、そう思うと胸が熱くなりました。
私自身は、男闘呼組とはあまりにも違います。当たり前ですが私はアイドルでもなく、そして不良でも全くありませんでした。高い声はある程度出るようになったけど、あんな色気のある声は出せなかったし、ギターの速弾きはずっと苦手なままでした。そして実際に彼らが生きてきた道も、私が真似できるものでもないし、真似してはいけない部分すらあるかもしれません。それでも、1988年の男闘呼組にも、2022年の男闘呼組にも、私もこんなふうにカッコよくなりたい、と思う憧れの感情がありました。それが、私にとって男闘呼組の4人が特別である究極の理由のように思いました。
人生いろいろあったけど、大切に思える仲間がいて、かけがえのない夢を追いかけて、たまにカッコつけて、でも自然体で立っている男闘呼組が、今でも私にとって永遠のアイドルだと、29年ぶりに表舞台に揃った4人を見て改めて思うのでした。
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