BOØWYのパチスロ登場でコアなファンはどう受け止めた?
#パチンコ
伝説的ロックバンド・BOØWYのライブ映像を使ったパチスロ機『パチスロBOØWY』が、9月20日に全国のホールで導入された。2021年は1981年のBOØWY(以下、ボウイ)結成から40周年ということで、さまざまな映像作品や7インチシングルボックスが発売されるなど、さまざまな施策が行われたが、このパチスロ機もそのアニバーサリー企画の一環となる。
スペックはかつてのパチスロ人気機種「ミリオンゴッド」の流れを汲むもので、液晶画面上で奇数図柄が3つ揃えばAT(出玉が増える機能)が発動し、それが80%で継続するというもの。8192分の1で「ボウイ図柄」が揃えば、大量出玉が期待できる。
「目押しの技術もあまり必要ないタイプなので、初心者でも比較的打ちやすいとは思います。パチスロを打ったことのないボウイファンを取り込みたいという思惑があったのでしょう。ただ、初心者がリピーターになるかどうかは、また別の話ですけどね」(パチスロライター)
実際に青春時代にボウイに熱狂した、40代以上のファンがホールに足を運んでいるという。とあるホール関係者はこう話す。
「導入初日は、明らかにパチスロを打ったことがないであろう中高年のお客さんが何人か来ていましたが、朝からヘビーなパチスロファンが席を埋めていたので、後ろから打っているのを覗いて、“よくわからない”といった顔をして帰っていきました。ホール的には、ボウイファンが新規にパチスロを打つようになってくれればうれしいけど、正直出玉の波は荒いし、あっという間に何万円もなくなっていくので、初心者にはオススメできません。初打ちで大負けして、そのままトラウマになって一生パチスロを打たなくなるという人も多いでしょうね」
AT中にはボウイのライブ映像が流れる仕様だが、それ以外の場面ではほぼボウイは登場しない。
「過去には、ボン・ジョビ、クイーン、X JAPANなど、ロック系の版権のパチンコ・パチスロがありました。ただ、どれもそこまで大ヒットはしていません。パチンコ・パチスロの演出映像の場合、2次元キャラなどを使うのが基本なのですが、バンド系の版権だとアニメ化するのが困難なんです。仮に二次元キャラを動かせたとしても、元のバンドとのイメージがかけ離れていて、ファンがそこまで喜ばない。しかも、ボウイの場合は二次元キャラも登場しません。氷室や布袋が2次元キャラになって、リーチアクションをするような機種だったら、それはそれで物珍しかったのでしょうが、残念ながらそういった遊び心もなく、正直物足りない。出玉の面で一部のパチスロファンの心をつかむことがあっても、ボウイファンが熱狂する類いのものではないかもしれません」(前出・パチスロライター)
ネット上の声を見てみると、パチスロファンからの批判は少なからずあるが、ボウイファンからの否定的な声はあまりないようだ。
「解散から30年以上も経って、今なおボウイを支持し続けているのは、かなりコアなファン。裏を返せば、何かしらのボウイ関連のコンテンツが出れば、それだけで無条件に受け入れる体制が整っているファンばかりで、内容がどうあれボウイが公式に認めているものであれば、基本的に否定しないという人が多いのでしょう。
ただ、ボウイがパチスロになるということ自体を否定的に捉えているファンは少なくないようで、おおっぴらに批判こそしないけど、内心モヤモヤしている人もいるでしょうね」(音楽事務所関係者)
なんともビミョーな感じになっているパチスロBOØWY。伝説のロックバンドの無駄遣いとならないようヒットすることを願いたい。
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