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矢沢永吉、台風下ライブを批判するの“ファンじゃない人々”?ファンは無問題か

矢沢永吉、台風下ライブを批判するのファンじゃない人々?ファンは無問題かの画像1
矢沢永吉(写真/GettyImagesより)

ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!
 
――先週の台風14号上陸時、福岡でコンサートを行った矢沢永吉に対して、ネットで批判の声が高まっています。
 
 


 
城下 そうですね。矢沢さんは9月18日17時から福岡PayPayドームでコンサートを決行しました。同日発表された公式ホームページのお知らせでは、「福岡に本格的に上陸するのは18日の夜と確認しております」としながらも、「『矢沢さん!中止しないでください!』『開催して下さい!』というお声がものすごい数のメールが届いております」「ご来場いただく方は、ご自身の判断で必ず安全を確保できる方、帰路につける方のみご来場ください」と開催を発表。来場を断念する人へは、返金は受け付けるとしました。
 
――他の大物アーティストたちは中止を発表しました。対応の差が比較され、「矢沢サイドの判断は誤っていたのではないか」と疑問視する声が多いようです。
 
城下 同日、同じ福岡でコンサートを開催予定だった、高橋真梨子さんや小田和正さんは中止を発表。西川貴教さんが滋賀で主催する野外音楽イベント「イナズマロックフェス」も9月19日の公演を中止にしました。
 
 実際、公共交通機関に大きな影響が出ました。矢沢さんのコンサートが終わったのは午後8時ごろ。その頃には会場周辺の公共交通機関はすでに運休となり、タクシー乗り場に観客が殺到したそうです。乗ることができずに、雨の中、長時間徒歩で帰る人もいたとか。
 
――帰宅難民も出たようですね。そのような状況ならファンも「中止すべきではないのか」と疑問に感じたのでは?
 
城下 いや、ほとんど満席だったそうですし、多くのファンは「開催してくれてよかった」と喜んでいます。そこで、思い出したのがジュリーこと沢田研二さんのことです。
 
――ジュリーが何かしましたっけ。
 
城下 2018年10月、さいたまスーパーアリーナで5時から開演予定だったコンサートを、4時に急きょ中止したということがありました。観客数が9000人と聞いていたが実際は7000人しかおらず、「客席がスカスカの状態でやるのは嫌だ」という理由で、自ら判断したとのこと。チケットは払い戻すとしていましたが、ネットでは「そんなことでドタキャンしていいのか」「会場まで行ったファンがかわいそう」「プロの資格ない」と批判の嵐でした。
 
 
 
――ありましたね、そんなこと!
 
城下 僕ら、芸能マスコミも初めは「一体どういうことだ」と沢田さんに批判的な態度だったんです。ところがあの時、実際に会場に行ったファンに取材したら、「別にいいんじゃない」とケロッとしているんですよ。「ジュリーが嫌だと言うなら、1回くらいやらなくてもいい」と言う。
 
 というのも、ファンの多くは年に何回も沢田さんの公演を見に行ってるんですね。観客席もだいたいよく見る顔ぶればかり。今さら若く新しいファンが増えるわけでもない。「また開催してくれたら行くから、それでいい」と言うんです。
 

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