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日刊サイゾー トップ > 社会  > アルツハイマー病に有効な超音波治療

アルツハイマー病に有効な超音波治療、東北大が発表 重症狭心症治療技術応用

治験成功を受け、厚生労働省「先駆的医療機器指定制度」に指定

 研究チームでは、「今回の探索的治験結果を症例数を大幅に増やした次の検証的治験で再確認する必要がある」としている。

 さらに、「低出力パルス波超音波治療は、基礎研究でアルツハイマー病だけではなく、脳血管性認知症にも有効で安全であることが示されている。低出力パルス波超音波治療は、様々な病型の認知症の患者の認知機能を改善させることが期待できる」と期待を寄せている。

 この治験成功を受け、アルツハイマー病に対する低出力パルス波超音波治療機器は9月5日付で厚生労働省の「先駆的医療機器指定制度」の対象品目に指定された。同大は20年4月にスタートアップ企業のサウンドウエーブイノベーション社を設立しており、同社は今後、22年度内に経頭蓋低出力パルス波超音波治療装置の検証的治験を開始し、25年度内の製造販売承認申請を目指す。

 今回の研究結果は9月15日に、英文総合医学雑誌Tohoku Journal of Experimental Medicine にオンライン掲載された。

 内服薬などではつらい副作用もあると言われる認知症やアルツハイマー病に、画期的な治療法が確立されつつある。すでに、実用化に向けた動きが加速しており、今後の進捗に期待したい。

鷲尾香一(経済ジャーナリスト)

経済ジャーナリスト。元ロイター通信の編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。「Forsight」「現代ビジネス」「J-CAST」「週刊金曜日」「楽待不動産投資新聞」ほかで執筆中。著書に「企業買収―会社はこうして乗っ取られる 」(新潮OH!文庫)。

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Twitter:@tohrusuzuki

鷲尾香一の ”WHAT‘S WHAT”

わしおこういち

最終更新:2022/09/27 11:30
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