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Snow Man新作アルバムが前作超えの爆売れ! 「2作連続ミリオン」「嵐超え」も確実か

Snow Man新作アルバムが前作超えの爆売れ! 「2作連続ミリオン」「嵐超え」も確実かの画像
『Snow Labo. S2』通常盤

 Snow Manの勢いが凄まじい。21日に発売されたばかりの2ndアルバム『Snow Labo. S2』が早くも“爆売れ”中であることが明らかになった。

 オリコンによれば、20日付のデイリーチャートでおよそ66.5万枚を売り上げ、初登場1位となった。2位のBLACKPINKとの枚数差は44倍以上もあり、サブスク全盛の令和において圧巻の売り上げだ。さらに21日付でも10万枚以上を売り上げ、やはり2位以下に大差をつけて首位をキープ。たった2日で77万枚以上を売り上げたことになる。

 昨年9月29日発売のデビューアルバム『Snow Mania S1』の発売初日の売り上げはおよそ62万枚であり、『S2』の初日位66.5万枚は前作を大きく超える数字だ。

 『S2』は前作同様に、初回盤A、初回盤B、通常盤の3種類(初回盤のディスク2がBlu-rayとDVDで2種あるのを数えると計5種類)が発売されており、それぞれに異なる動画の視聴シリアルナンバーが封入されるのも同じ。新たな“ブースト”的な施策はないため、純粋に前作より数字が上昇していると見られる。

 加えて、前作『Snow Mania S1』は初週84.1万枚、2021年12月22日に発表されたオリコン年間ランキングによれば累計91万枚に到達していたが、今月21日にはついに100万枚を突破。1stアルバムとしては令和初のミリオン達成作になった。さらに、ジャニーズ事務所のアーティストのオリジナルアルバムでミリオンに到達したのは、KinKi Kids『A album』(1997年発売)、嵐『僕の見ている風景』(2010年発売)『Japonism』(2015年発売)に続く歴代4作目となる(※KinKi Kids『B album』は出荷枚数上、日本レコード協会からはミリオンと認定されているが、オリコン集計上ではミリオンとはなっていない)。

 Snow Manの最新作『S2』は、初日の時点で前作『S1』を超える勢いを見せていることから、『S1』同様に1年以内にミリオンセールスとなる可能性は高い。となれば、Snow Manはジャニーズ初の「オリジナルアルバム2作連続ミリオン」「1stアルバムから2作連続ミリオン」という、前人未到の新記録を打ち立てることになる。

圧倒的「数字」を誇るSnow Manだが…課題は世間からの「認知度」

 そもそもSnow Manは、いまやジャニーズいちの売り上げを誇る。オリコンの2021年の年間シングルランキングで1位と2位を独占。2022年上半期には、音楽ソフトの売上金額を集計した「アーティスト別セールス部門トータルランキング」で60.1億円を叩き出し、2位の嵐に10億円近い差を付けて堂々の上半期1位となった。メンバー全員で主演した映画『おそ松さん』も興行収入15億円を突破している。

 また、冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』のゴールデン1時間スペシャルが先日放送されたが、こちらも世帯視聴率こそ7%台とまずまずだったが、コア視聴率は4.5%で同時間帯トップを記録。Twitterでは世界トレンド1位となる大反響となった。

 YouTubeの再生回数も特筆すべきだろう。Snow Man公式チャンネルの総再生回数は13億9300万回を超えており、これを上回るジャニーズ関連のYouTubeチャンネルはジャニーズJr.公式チャンネルのみ。グループ単体で10億回を超えているのはSnow Manのみだ。単体の動画でも、Snow Manの「D.D.(MV YouTube ver.)」、「Crazy F-R-E-S-H Beat(Dance Video YouTube Ver.)」の再生数はそれぞれ6000万回以上を記録しているが、ジャニーズの公式動画で5000万回以上再生されているのは現時点で他になにわ男子「初心LOVE(うぶらぶ)[Music Video Dance ver.]」のみであり、6000万回以上はSnow Manだけという、独壇場となっている。

 10月から始まる全国8都市のホール/アリーナツアーもチケットは入手困難で、転売での価格は20万円を超えるものも出てくるほど高騰。来年にはドームツアーという噂も聞こえてくるが、人気の過熱ぶりに事務所も追いつけてない状態だ。もはや無双状態といえるが、一方で、お茶の間における知名度はまだまだ厳しく、「認知度」が当面の課題となっている。

 「日経エンタテインメント!」(日本経済新聞社)へのデータ提供でも知られる株式会社アーキテクトによる「タレントパワーランキング」による「10~20代の若手ジャニーズ事務所所属タレント 2022年第一四半期ランキング」では、1位の平野紫耀を筆頭にKing & Princeは5人中4人がトップ10入り、全員がトップ15入りとなり、世間からの知名度・関心度の高さがうかがえたが、一方でSnow Manは目黒蓮が16位、ラウールが17位、阿部亮平が26位という結果で、メンバー9人中6人がランク外となってしまった。なお、このランキングは2022年2月度のデータをもとにしているとのことなので、最年長組の深澤辰哉と佐久間大介もまだ20代時点のものだ。

 Snow Manと同時デビューとなった“ライバル”のSixTONESは、ジェシーが9位、松村北斗が12位、京本大我が18位、田中樹が22位、森本慎太郎が23位、髙地優吾が24位と、全員がランクイン。さらに後輩にあたるなにわ男子も、道枝駿佑が13位、大橋和也が19位、大西流星が20位、西畑大吾が25位、高橋恭平と藤原丈一郎が同率29位で、7人中6人がランクインしていることを考えると、Snow Manは人気の熱量こそ圧倒的だが、こと認知度においては大きく足りていない面があると言えるだろう。

 逆に言えば、この認知度こそクリアすることができれば、Snow Manは国内では他の追随を許さない最強のグループになるとも言える。注目は、10月から始まるNHK連続ドラマ小説『舞いあがれ!』への出演が決まっているなど、俳優としてのブレイクが期待される目黒の躍進だろうが、そのほかのメンバーにももっとスポットが当たるかどうかがカギとなるはずだ。

 いずれにせよ、Snow Manの圧倒的なセールスはデビュー以降まったく衰え知らずであるのは間違いない。嵐『僕の見ている風景』の累計セールスはおよそ113万枚ほどと見られており、『Snow Labo. S2』がこれを超えて「ジャニーズのオリジナルアルバム売り上げ新記録」を成し遂げるかも注目されるところだ。

加賀美ジョン(音楽ライター)

洋邦問わず、音楽にまつわる編集・ライティングで十数年。クレジットを眺めるのが趣味。

かがみじょん

最終更新:2022/10/14 17:59
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