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平野紫耀の“勝負”ドラマ『クロサギ』に襲いかかる『ちむどんどん』の呪い

平野紫耀ドラマ『クロサギ』に襲いかかる『ちむどんどん』の呪いの画像1
『クロサギ』(TBS系)

 King & Princeの平野紫耀が主演を務めるTBS系金曜ドラマ『クロサギ』が10月21日から放送される。2006年に山下智久の主演でドラマ化され、2008年には映画版も制作されるほどの人気となった作品のリメイク版だ。

 飛ぶ鳥を落とす勢いで人気のキンプリ・平野を主演に、満を持してのリメイクとなるが、放送前から懸念点が山積みだという。

「『クロサギ』といえば山下のイメージが強い視聴者が多く、平野の苦戦が懸念されます。特に、主人公の黒崎高志郎は、詐欺によって家族を失った過去を持ち、復讐のために詐欺師をだます詐欺師=クロサギになるという役どころ。影のある、捉えどころのないキャラで、山下も演じるにあたってはかなり苦労したという話です。平野もこれまで多くの映画やドラマに出演してきましたが、この難役はかなりの挑戦になると思います。制作スタッフも、平野にかなり入念に役作りの要望やレクチャーをしているようです」(民放関係者)

 平野にとっては、俳優として一皮剥けるための試練となりそうな『クロサギ』だが……。

「今作は2022年の今を舞台にして、連載当時よりもさらに細分化・巧妙化している詐欺を取り扱うストーリーがポイントになるとのことです。でも、視聴者が見たいのは詐欺の手口ではなく、平野が演じる黒崎の心象風景や、悪を叩く姿でしょう。なので、現代を舞台にするというのは、そこまで売りにはならないのではないでしょうか。

 2006年版の『クロサギ』を放送した当時はドラマの視聴率も軒並み良かった時代ですから、平野が視聴率で“山下超え”をするのは絶望的。しかも、当時は原作の同名漫画も連載中でヒットしていたこともあり、相乗効果でドラマも高視聴率を獲得していましたが、今回はそういったブーストもありませんから、いろいろと苦しい戦いになるでしょう」(同上)

 その上、平野は“共演者”にも恵まれることがなかった。

「2006年版は、ヒロイン・吉川氷柱を演じた堀北真希が前年に『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)で大ブレイクした直後だったこともあり、視聴率に大いに貢献していました。平野も共演者に援護射撃してもらいたいところなのですが……今回のヒロイン・黒島結菜は、直前までNHK朝ドラ『ちむどんどん』に主演していますが、こちらの評判がすこぶる悪い。Twitterでは“朝ドラ史上最低の作品”という声もあるほどです。もちろん、黒島本人は悪くはないのですが、そのマイナスイメージを引きずったまま『クロサギ』に出演することになる。TBSが正式に発表する前から黒島がヒロインという一部報道があったのですが、Twitterでは拒否反応を起こしていた平野ファンもいたくらいです」(スポーツ紙記者)

 平野をバックアップするどころか、足を引っ張りかねないヒロイン。TBSも、今回の黒島の不人気ぶりは大誤算だったようだ。

「黒島サイドが出演を承諾したときは、TBSは『朝ドラ効果で視聴率もアップする』と捕らぬ狸の皮算用をしていたようですが、完全に裏目に出てしまった。黒島は『ちむどんどん』の撮了から4日後に『クロサギ』の撮影現場に入るという多忙なスケジュールをこなしているのですが、これも一部の過激アンチから『ドラマを舐めている』なんて批判を浴びる始末。『クロサギ』の放送が始まっても、黒島バッシングが続かないかが心配ですね」(同上)

 しかも、『ちむどんどん』の“呪縛”はこれだけにとどまらない。

「『ちむどんどん』で、後半の準主役的に登場している矢作知洋を演じているのが、若手実力派といわれる井之脇海。なんと、彼も『クロサギ』に出演するんです。しかも、平野演じる黒崎と敵対する警察官・神志名将役で、かなり重要なポストです。

 間の悪いことに、終盤に差し掛かった『ちむどんどん』では一時は離脱していた井之脇のキャラが再登場しており、黒島とのシーンが結構多いんですよ。『クロサギ』はシリアスな内容のドラマなのに、これじゃあ下手なパロディのように見えてしまう恐れさえあり、この2人の共演は完全にミスキャストと言われています」(民放関係者)

 放送前から何かと慌ただしい『クロサギ』。平野の出世作となるか、はたまた黒歴史ドラマになるか? 注目を集めそうだ。

小林真一(フリーライター)

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち

最終更新:2022/09/23 14:15
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