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長渕剛のあふれる愛国心が暴走ぎみ? 参政党にご執心で広告塔へ

長渕剛のあふれる愛国心が暴走ぎみ? 参政党にご執心で広告塔への画像1
長渕剛(写真/GettyImagesより)

 中国による大規模な軍事演習が台湾周辺で行われ、“台湾有事”を見据えたきな臭い動きが蔓延している。日本のすぐそばであり、台湾とは友好的な関係を保っている我々にとっても、対岸の火事ではない。

 ロシアがウクライナに軍事侵攻を続けている悪例もあることから、自国やその周辺の防衛について議論をする場面が増えたり、政治的意見がメディアで飛び交い始めたりする中で、極端な意見に寄り添う人々も増えてきた。

 こうした中で存在感を見せはじめているのが、参政党だ。

「2020年に設立されたばかりで、最初に党の名前を聞いた時は、どうせ泡沫政党だと思い、あまり注意をしていませんでした。しかし、今回の参院選で得票率2%を上回り、議席を取ってしまいましたからね。キャッチコピーが『投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる』は今どきで、多くの人にささりそうですよね。英語名の『Party of Do It Yourself』は、ちょっと笑っちゃいますけど。新しい党なので、どんなイデオロギーなのか、正確なところはまだ私も定かではありませんが、保守それも強い右寄りの保守に分類できるのではないでしょうか。政治スクールの講師に、田母神俊雄氏を呼んだりしていますからね」(新聞記者)

 自民党に飽きたりない保守のさらに“右の人”をかっさらってった感のある同党。ここに、賛同する人も増えてきているようで、それは芸能人も例外ではない。

「実は長渕剛さんが、ここのところ参政党にかなり入り込んでいるようです。同党の議員や賛同者たちの間ではすでに知られていますよ。彼も元々、自身の曲を通して政治的表現をしたり、ライブでもファンが日本国旗を振り回したり、愛国心強めな右寄りスタンスなのは周知の通りですから」(同)

 1991年に発表した楽曲『JAPAN』では、《Oh Japan! Where are you going? Oh Japan! What are you doing? 貫き通す意地の 壊れたこの国で 強い者と戦う時はただただひたすら 自分を信じればいい》と、その行く末を案じているようだったが、いよいよ長渕が“戦う”時がくるのだろうか。

 先般の参議院選挙でも、自民党から出馬した元おニャン子クラブの生稲晃子氏が東京選挙区で初当選を果たした。いわゆるタレント候補と呼ばれる芸能人が政治家になるケースはいよいよ広がり、また彼らのシンパも少なくない。

「いや~、出馬はないんじゃないですかね。ただ今度、WOWOWで長渕さんのライブ放送があって、それと合わせた企画で、参政党の所属者とトークをするようです。長渕さんは息子さんから参政党を紹介されたという話もあり、家族ぐるみでの支援があるとか。長渕ファンって意外と女性もいるし、熱狂的な方が多いですから、“推しの政党”を紹介するとなれば、その影響力は侮れませんよ」(テレビ制作関係者)

 もちろん、タレントがどの政党を支持しようとも国民としての権利ではあるが……。

「参政党はメディアで発言できないような“タブー”、例えばコロナに関して反マスクや反ワクチンなどを街頭演説で語り、それがSNS上で切り取られバズりました。個人的な印象ですが、それこそ先の選挙でも少し熱狂的な支持者が多いなと感じています。クラウドファンディングや寄付や物販などで4億円以上集めたり、街頭演説もかなり多くの聴衆を集めていたり、とにかく勢いがよかった。今後、もっと力をつけていきそうですよ」(同・新聞記者)

 国難を憂えての熱いパッションという共通認識を持つ両者が交情を結ぶのは、自然の流れかもしれない。

 過去に長渕はライブで「俺は、右でも左でもない。ただ真っ直ぐ生きたいだけじゃい!」というメッセージを掲げていたが、その真っ直ぐとはどこへ続くのだろうか。

 Oh 長渕! Where are you going?

 

 

与良天悟(芸能ライター)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

よらてんご

最終更新:2022/09/21 12:30
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