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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 城下尊之の「フラッと芸能解説」  > 小栗旬の再渡米を阻む語学の壁  

小栗旬、再渡米は成功するか? 渡辺謙に真田広之…日本人俳優を阻む語学の壁  

小栗旬、再渡米は成功するか? 渡辺謙に真田広之…日本人俳優を阻む語学の壁  の画像1
小栗旬(写真/Getty Imagesより)

ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――小栗旬が、現在主演している大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)を撮り終えたら、妻の山田優と子ども4人の一家6人でアメリカに移住するのではないかと一部メディアが報じています。小栗って以前もアメリカに行ってましたよね?

城下 ええ、小栗さんは2019年に渡米し、2020年に帰国しています。当時、渡米のきっかけとなったのは、2021年に公開されたアメリカの映画『ゴジラvsコング』。この作品で小栗さんはハリウッドデビューを果たしましたが、出番は少しだけ。それでも撮影では英語にものすごく苦労したとインタビューで明かしています。それで本格的に英語を学ぼうと、渡米を希望したそうです。帰国後も日本で語学の勉強を続けているとか。

――へえ、そうだったんですね。じゃ、今度は満を持していよいよ本格的にハリウッド進出ということでしょうか。

城下 そうですね。将来的には日本とアメリカを行き来しながら活動していきたいのだと思います。小栗さんくらいになると、アメリカを拠点にして、日本での仕事は一時期に固めて、たまに日本に帰ってきたときに映画やCMを撮影するなどできます。ただ、前回の渡米で語学の問題は完全に解消されたのかどうかが気になるところです。アメリカで本格的に活動しようと思うなら、ネイティブに近いくらいの英語力がないと難しい。

――そんなに厳しいんですか。

城下 そうみたいなんです。国際的に活躍している渡辺謙さんも、アメリカ映画『ラスト サムライ』(2003年)への出演をきっかけに海外からのオファーが増えましたが、『バットマン ビギンズ』(2005年)で英語力の至らなさを痛感し、撮影後に英語を猛勉強したと明かしています。

 また現在、アメリカを拠点に活動している真田広之さんも相当英語を勉強したそうです。真田さんは今ではアメリカの映画やテレビドラマにかなり出演しており、主演とはいかないまでも脇役で大活躍しています。日本でもCMなどに出演しており、役者としていいポジションを取っていますね。それから、工藤夕貴さんも10代の頃からアメリカに渡り、ネイティブ並みに英語力を磨きました。

――工藤夕貴、懐かしいですね!

城下 工藤さんは1995年、ハワイ在住の会社員と最初の結婚をしています。地下鉄サリン事件と重なり、ワイドショーは工藤さんの挙式どころではなかったのですが「放送しないけど、記録として撮ってきて」とハワイで挙式を取材に行きました。当時は放送するつもりがなくてもハワイに取材に行かせてくれるほど経費が潤沢だったんですね。その男性とは3年ほどで離婚しましたが、工藤さんもそのときもまるでネイティブのよう英語を話していました。工藤さんも渡辺謙さんが出演した『SAYURI』(2005年)をはじめ、メジャーなハリウッド作品も含めて多数の海外作品に出演しています。ただ、一時期ほど仕事がなくなり、2005年に帰国。自然農業に興味を持ち、再婚もして、今は自分の農園を作って芸能活動はマイペースでしているようです。

――小栗もアメリカで活躍できますかね?

城下 小栗さんもアメリカにベースを作り、まず英語を勉強していくことが大事。すでに映画監督の経験はありますが、今後は本格的に監督業やプロデュース業も行いたいそうですから、日米が絡んだ作品も期待できるでしょう。小栗さんは人脈づくりがうまく、業界内での顔が広いので、アメリカでもうまく人脈を作っていけるのではないでしょうか。渡米の時期としては、2022年春に第4子が誕生したばかりなので、来年の春以降というところだと思います。

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2022/09/18 12:00
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