映画『マスク』当時、度肝を抜かれたのはVFXよりもジムキャリーの顔芸
#しばりやトーマス #金ロー
吹き替えの山寺宏一もすごいテンションで熱演だ!
マスクの魅力に取りつかれたスタンリーは、またもや仮面の力で超人と化し、銀行強盗より先に金を奪い(強盗しようとした男たちが犯人と疑われる)、自分を追いだしたクラブに乱入。ティナのステージに乱入して仮面の魔力でステージを自分色に染めた上、ティナとダンスを決めて情熱的なキスまで奪ってしまう。この一件でティナはマスクに心奪われるのだが、彼女は町を牛耳るギャングの一味、ドリアンの愛人だった。
店をめちゃくちゃにされたドリアンはマスクに、銃弾を撃ち込むがそんなことでは死なない。ドリアンを茶化すようにマスクはステージで『オズの魔法使』『風と共に去りぬ』のパロディを演じる。演じたジム・キャリーのなりきりぶりに思わず悪役も涙する(笑)。そして名演技をした彼に、オスカー像が受賞される!
現実のキャリーはアカデミー賞には縁がなく、前哨戦であるゴールデングローブ賞を二度も受賞しながらアカデミー賞にはノミネートもされないという有様で、これは彼が唯一受賞(?)したオスカー像なのだ。
像を授与されたマスクはスピーチをするのだが、これは第57回のアカデミー賞に於て『プレイス・イン・ザ・ハート』で二度目のオスカーに輝いたサリー・フィールドが興奮し「みなさんは私が好きなのね!」と言って、会場をドン引きさせた“世紀の失敗スピーチ”の再現。こういうことやってるからアカデミー賞に嫌われてるのかも……。
次第にマスクの力に魅入られたスタンリーは、現実でも嫌味な上司に「ボンボンは引っ込んでろ!」と言い返したりするようになるが、仮面の力によるもう一人の自分に恐怖を感じていく。それにティナが好いているのはスタンリーではなく、仮面の超人マスクの方なのだ……。
ドリアンの策略によってスタンリーは仮面を奪われ、銀行強盗犯として留置所に放り込まれてしまう。留置所に面会に来たティナはスタンリーとマスクが同一人物であること、ドリアンに暴力で脅され離れられないようにされていること、本当に愛しているのは冴えなくて気弱で、けれど優しいスタンリーなのだと伝える。
ドリアン一味に捕まったティナを助けるべく、愛犬マイロの助けで脱獄を図るスタンリー。彼はドリアンから仮面を奪い返し、ティナの愛を得ることができるのか?
当時最新のVFXで目玉が飛び出したり、体がぺちゃんこになったりとまるで『トムとジェリー』の実写版といった感じの映像も見どころですが、それ以上に凄いのがキャリーの過剰なまでのハイテンション演技と物まね、顔芸とあらゆる持ち芸が駆使され、はっきりいってVFXよりも凄い! 吹き替え版では芸達者で知られる声優・山寺宏一がキャリー本人に負けじと大暴れで演じているので、そのあたりも注目です。テレビの前であなたもハイテンションだ!
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