映画『マスク』当時、度肝を抜かれたのはVFXよりもジムキャリーの顔芸
#しばりやトーマス #金ロー
今週の金曜ロードショーは視聴者から寄せられた「もう一度見たい」映画のリクエストにお応えする「金曜リクエストロードショー」。前回は5月に放送された『ショーシャンクの空に』で好評を博したこの企画、今回は1994年公開のコメディ映画『マスク』を放送。
冴えなく気弱で運の悪い銀行員の男が偶然拾った謎の仮面の力で超人に変身。これまでの自分とは正反対の性格になってしまった男はあちこちでトラブルを巻き起こす。
主演はジム・キャリー。当時スタンダップコメディアンとして活動していたキャリーは更なる活躍の場を求めて映画界に進出。この94年はキャリーにとって転機の年になる。動物探偵を演じた『エース・ベンチュラ』、バカな兄弟を演じた『ジム・キャリーはMr.ダマー』と立て続けに主演作が公開され、いずれも1億ドル以上のヒットを記録。そのうち最大のヒットになったのがこの『マスク』で全世界で3億ドルをたたき出しキャリーは一躍スターダムにのし上がるのだった。
一体何がそんなに受けたのか? その理由はキャリーのハイテンションすぎるアクションと顔芸にある。
キャリー演じる銀行員のスタンリーは真面目で優しい男だが、気弱でお人よしの性格が災いし、異性には「いい人」呼ばわりで終わってしまい、嫌味な上司にも逆らえず、口うるさいアパートの大家に反発もできない、損してばかりの男。
そんな彼にも転機がやってくる。顧客としてやってきた美女のティナに一目ぼれ。彼女もまんざらではない感じで、俺の人生、上向きかも?
ティナを演じるのはキャメロン・ディアスでなんとこれがデビュー作。ハリウッド王道の典型的なブロンド・セクシー美女の役で彼女も、本作をきっかけに一躍その名を知られることになる。
スタンリーは友人の誘いでクラブに行くものの、黒服に不審者扱いされ追い出される。その様子をクラブに歌手として出演するティナに見られてしまい赤っ恥。
とぼとぼ帰ったスタンリー、さらに溺れている人を助けようと川に飛び込んだらそれは、ただのゴミ……。どこまでついてないんだこの男! 落胆するスタンリーだが、ゴミの塊から緑色の木の仮面を手に入れる。
自宅でおそるおそるその仮面をつけると、彼は緑の顔をした超人、マスクに変身。マスクは普段のスタンリーとはまったく正反対で、とにかく陽気。破天荒極まりなく、高速でスピンしながら移動したり、あっという間に衣装を着替え、高いところから落ちたりしても傷一つ負わない不死身の身体を手に入れる。
マスクはこの力でアパートを壊したり、チンピラをやっつけたりして大暴れ。翌日、自宅のベッドで目覚めたスタンリーは普通に戻っており、何かをやらかしたはずが、その時の記憶はおぼろげだった。
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