キングオブコント決勝進出「最高の人間」、R-1でもTHE Wでも結果を出し続ける吉住の野望

　9月6日に「キングオブコント2022」の決勝進出者が決まりました。

　いぬ、かが屋、クロコップ、コットン、最高の人間、ニッポンの社長、ネルソンズ、ビスケットブラザーズ、や団、ロングコートダディの10組。私は、準々決勝、準決勝を現場に見に行きましたが、今年の準決勝は「新宿文化大ホール」でなんと、席数・1802席で過去最大に。しかも今まで準決勝が行われていた「赤坂ブリッツ」約500席の3倍以上の席数となりました。ネタ時間も5分で賞レースの中でも特に長いのが本大会の特徴です。その中で、多くの芸人さんがうねるような盛り上がりを見せていました。

　決勝に行けなかった組もとても面白く「なぜ進めなかったのか」と、驚いた出演者も多くいました。

　今回、キングオブコントに初登場で、しかも初ユニットコンビとして岡野陽一と吉住のユニット[最高の人間]が決勝に上がったことが特に注目を集めています。

『キングオブコント』決勝進出者に見る“時代の終焉”と“売れっ子の苦難”　

　10月8日にTBS系で生放送される『キングオブコント2022』の決勝戦に進出する芸人が発表された。 　コント日本一の称号をかけて争うのは、いぬ、かが屋、クロコップ、コ...

日刊サイゾー2022.09.11

　ご存じの方も多いと思いますが吉住さんといえば「女芸人No.1決定戦THE W」では2018年に決勝進出、2020年には優勝しました。そこからの勢いは半端じゃなく、「R-1グランプリ」2020年と2021年連続で決勝に勝ち進み、「マイナビLaughter Nightチャンピオン大会」も2018年と2020年に決勝進出、「NHK新人お笑い大賞」2020年でも本選に進出しています。この流れならば「R-1グランプリ」での優勝を目指して集中しているのかと思いきや突然、事務所の先輩・岡野さんとキングオブコントに参戦。しかも、吉住さんから岡野さんに声をかけたらしいのです。どれだけネタをやっても渇きを感じている、吉住さんのネタに対する意欲が超人レベルなことが、お分かりいただけるでしょう。

　これまでピンでの単独ライブの評判も良く、テレビ出演も自然体で盛り上げることができ、多方面で活躍しています。

　ただ、“コンビでもお笑いをやりたい”という吉住さんの意欲はどこから来たのでしょうか。

　実は吉住さんは2015年から1年間、女性コンビ[ムテンカナンバー]を組んでいました。漫才もコントも両方手掛け、「M-1グランプリ」にエントリーもしました。芸人はじめたてだった頃ということもあってか、さすがに1回戦を突破することはできませんでしたが、もしそのころからの欲求不満がたまってのユニット結成ならば、まさか「M-1グランプリ」でも決勝を目指してくるのではないかと勝手に想像してしまいます。

　一方、その[最高の人間]相方の岡野陽一さんも、最近テレビでよく見かける顔になってきました。