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香川照之CM続々打ち切りも…違約金はなし?のカラクリ「3年ほどまって復活」路線か

香川照之CM続々打ち切りも…違約金はなし?のカラクリ「3年ほどまって復活」路線かの画像1
香川照之(GettyImagesより)

ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――銀座のクラブホステスへの性加害報道があった香川照之が、あっという間に四面楚歌状態になってしまいました。CMもどんどん打ち切りに⋯⋯。

城下 打ち切りではないんですよ。“事実上の”打ち切りです。たとえばトヨタは、「CMの放映を見合わせ、本年末での契約満了をもって更新しない」としています。他も「放送見合わせ」や「契約満了」という言い方。

 というのも、香川さんは薬物使用など法を犯したわけではないですし、相手女性と裁判沙汰になったわけでもない。女性が訴えた相手はお店のママであり、それも取り下げられています。香川さんは著しいイメージダウンを招きましたが現状、問題が起こっているわけではないので「打ち切り」とはしにくい。NHKの昆虫番組も、打ち切りではなく放送中止です。

――では違約金はどうなるのでしょう。一部報道では3億円、あるいは5億円、8億円と言われています。

城下 契約解除ではなく契約満了ですから違約金は発生しません。自社の都合で出稿を取りやめたというだけ。

――そうなんですね。今後はどうなるのでしょうか。出演予定だった10月期の日曜劇場『アトムの童(こ)』(TBS系)は降板になったそうです。

城下 CMはもちろん、ドラマや映画の仕事も当面入ってこないでしょうね。ここは反省してしばらく様子を見るしかない。僕が香川さんに言いたいのは、焦る必要はないですよ。ただ静かに待っていればいいということです。

――エッ、ただ待っていればいいんですか。

城下 ええ、そうです。というのも、2017年に亡くなった松方弘樹さんのことを思い出したんです。松方さんは、前妻・仁科亜季子さんが子宮頸がんで闘病中、30歳年下のホステスと不倫関係になり、その女性を芸能界デビューさせるなどしました。

 1998年に仁科さんがその関係をマスコミに暴露し、松方さんは“闘病中の妻を裏切った男”としてマスコミに追いかけ回されてたいへんだったんです。1999年に正式に離婚が成立。その後、落ち着いてから松方さんの個人事務所の社長と話す機会があったんですよ。そしたら「いやー、仕事が全部なくなっちゃったよ。オファーがこないんだよ」と苦笑していました。「さぞたいへんでしょう」と言うと、「しょうがない。我慢するしかない。3年も経てば仕事が来るだろう」と。

――なぜそんな落ち着いていられるのでしょう。

城下 松方さんにとって、仁科さんとは2度目の結婚。最初の妻と婚姻関係にある間に仁科さんと不倫関係になり、すったもんだがあって離婚し、仁科さんと再婚したんです。その時も“妻子を捨てた男”としてイメージが悪化して、ちょうど3年間、仕事がなかったそうです。だから社長は「3年も経てば話は風化する。慌てたってしょうがない。いずれどうにかなる」と言っていました。

――そうなんですね。それにしても3年は長い。その間の生活は⋯⋯。

城下 松方さんの生活は年間1億円くらいかかったそうですが、3年間仕事をしなくても。なんとかなるだけのものを持っていたということなのでしょうね。その後、仕事が入るようになったら、映画の制作に乗り出して多額の借金を抱えることになり、これまたたいへんだったようですが⋯⋯。

 ともかく香川さんもこれまでドラマにもCMにも出まくって相当儲けていたと思います。ドンと構えて3年我慢すれば、いずれなんとかなるのではないかと思いますよ。

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2022/09/10 21:00
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