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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > あいみょんの「ラブソングの先生」

『関ジャム』あいみょんが「あんな歌で 恋を乗り越えてきた」ラブソングの先生はあのアーティスト 

曲を作るために恋人と別れたHY・仲宗根泉のエピソード

 続いて、あいみょんが挙げたのはHYの「NAO」「366日」だった。

「仲宗根さん(ボーカルの仲宗根泉)が大好きで、可愛い声から、太くて強い声まで出せて、魅力的な歌声だなと感じていました」(あいみょん)

 仲宗根といえば、3月17日放送『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)で、有吉弘行が「生まれ変われるなら、仲宗根さんになりたい。あんなに歌がうまくなりたい」「仲宗根さんが1番。訴えかけるものがある」と絶賛していたのも記憶に新しい。

「仲宗根泉さんは、自分の“ラブソングの先生”かなと思うくらい大好きで。HYの皆さんと対バンさせていただいたんですけど、そのときに楽屋にメッセージを書いて。『HYの歌で恋を乗り越えてきました』って」(あいみょん)

 あいみょんのヒット曲「君はロックを聴かない」には「僕はこんな歌であんな歌で 恋を乗り越えてきた」という歌詞が登場するが、それはまさに「NAO」と「366日」だったのだろう。

 特に、「366日」のほうは有名なエピソードがある。

「(仲宗根は)この楽曲を書くために、当時お付き合いされていた男性とお別れしたそうです。『痛みを知らなきゃ』って。私はもちろん音楽が大事で大好きですけど、『現在進行形で続いている恋を捨てて、楽曲を生み出せるのかな?』と思うと、ちょっとそれは自分にはわからへん感覚」(あいみょん)

 正直、理解しにくい感覚だと思う。「曲のために別れる」という行動もそうだが、自らフった側なのに、「“フった側”に失恋の心情を歌われても、果たして共感できるのか?」というモヤモヤを感じるからだ。

 ちなみに仲宗根には、こんなエピソードがある。地元の中学で教育実習をしていた友人からお願いされ、生徒たちとの食事会に出席した当時20歳の仲宗根。そこで彼女は、1人の男性生徒に特別な感情を抱いたそうだ。両者は互いに想いを寄せ合ったが、年齢の問題から「あなたが20歳になったとき、お互いまだ好きだったら交際しましょう」と仲宗根は告げたという。その心情を綴ったのが、HYの「Song for…」なのだ。

 この曲には「いくらお互いが想っていたって決して繋がる事はない だけど私はその日まで待つよ アナタが大人になるまで」という歌詞が登場する。そして2012年、仲宗根は「Song for…」で想いを綴った男性と結婚した。

 曲を作るために恋人と別れ、曲で想いを吐露した男性と結婚をした彼女。音楽に自らを捧げているとも言えるし、ある意味、恐ろしい気もする。

 いしわたりは、「366日」に登場する以下の歌詞に注目した。

「恐いくらい覚えているの あなたの匂いや しぐさや 全てを」

いしわたり 「サビで『恐いくらい覚えているの』って言った後、1個目に出てくるのが『匂い』なんですよね。これってすごく女性的だと思います。男性だったら、1個目は『匂い』じゃないと思うんですよね」

あいみょん 「男性って結構、髪の毛のこと言いません? 『長い髪の毛』とか『ゆわいた髪』とか『うなじ』とか。触れた感覚を言うのが男性かなと思います。女性は嗅覚と視覚ですけど、男性は触れた感覚を言うイメージ」

 そうかもしれない。事実、あいみょんがリスペクトする吉田拓郎の「結婚しようよ」には「僕の髪が肩までのびて 君と同じになったら」という歌詞が登場する。

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