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旧統一教会への弱腰報道のなぜ──朝日新聞が暴露恐れる“宴席”の内容

「佳子さまとエリート歯科医の婚約」はデマだった?

 さて、統一教会の暗い影は、岸田文雄首相にも及んでいると、今週も文春が報じている。
先週は、岸田首相の後援会長、熊本市にある崇城大学の中山峰男学長が、

「2011年から、『日韓トンネル推進熊本県民会議』の議長を務めていた。

 日韓トンネル構想とは、統一教会の教祖・文鮮明が提唱したプロジェクト。統一世界実現のため、日本と韓国をトンネルで結ぶという壮大な計画だ。全長は200キロで、総工費は10兆円に及ぶとされる」(文春オンライン)

 実際、佐賀県唐津市では1986年に調査斜坑が起工されが、現在までに500メートル程度の長さのトンネルが掘られたに過ぎないのだ。

「それでも、2009年には『一般財団法人国際ハイウェイ財団』が設立され、徳野英治氏ら教団の会長経験者が評議員として名を連ねてきた。2016年には韓鶴子総裁が来日し、トンネルを視察するなどしています」(社会部記者=同)

 今週は、緒方直之広島県議が、安倍元首相がメッセージ動画を送った「UPF(宇宙平和連合)の付設機関である広島県平和大使協議会の共同議長を務めていると報じている。

 さらに、岸田首相の広島市の“名代”といえる山路英男市議も、平和大使に任命されているというのだ。

 この通りなら、岸田首相も統一教会との縁が深いといわれても仕方ないかもしれない。

 どちらにしても、岸田政権危うしということは間違いないようだ。

 ところで、少し前に女性自身が、「秋篠宮佳子さんとエリート歯科医が婚約」かというスクープを報じた。

 だが、自身は次の号ではそのことに触れていなかった。私も、おや? と思ったが、新潮だけが後追いをしていた。

 これだけの話題に飛びつかないのはおかしいと思っていたが、サンデー毎日で、元毎日新聞の皇室記者である森暢平成城大学教授が、「佳子さま『歯科医交際』の『女性自身』は偽情報」だと書いている。

 私もプレジデント・オンラインでこの話題に触れたので、読まずにはいられなかった。

 森教授は、「佳子さまと若手歯科医の『交際』の事実は全くない」「複数の関係者に確認し、佳子さまと若手歯科医Aさんは恋人関係にない、とはっきり断言できる。佳子さまは、Aさんの父親である院長に歯の治療をしてもらっていただけだ」「そもそも『女性自身』が撮影した写真で、お見送りするのは院長夫妻だけだ」「これは報道被害である。(中略)少し取材すれば、佳子さまとAさんが恋人関係にないことや、ご訪問が治療目的だったことはすぐに分かるはずだ」などなど。

 その事実をつかめなかったとしたら『女性自身』は取材不足だし、知っていて書いたとしたらフェイクニュース生産機関と批判されても仕方ないと手厳しく批判している。

 ここまで書いているのだから、森教授は確たるものをつかんでいるのだろう。

 私も自身の情報を基にしてプレジデント・オンラインに一文を寄せたから、私が批判されているように感じ、身を縮めて読んだ。

 もちろん、なぜ見送りの写真に夫妻だけしか映っていないのか、宮内庁は事実でないなら反論すべきであり、沈黙しているのは認めたことにならないかとは書いているが、内容は、もっぱら女性自身の記事が事実だとしたらという前提で書いているので、同罪である。

 皇室物だけではないが、週刊誌報道を鵜呑みにして書くことは、なにがしかの危険を伴う。

 もちろん、週刊誌の記事がすべて嘘などというのではない。私の頃より、週刊誌の取材力は格段に良くなってきているし、編集力も上がってきている。

 だが、週刊誌の基本は『噂』である。噂の段階から取材を始め、事実を突き止めることもある。噂にもなにがしかの事実が含まれているからだ。

 だが、どうしても噂のままでなにがしかの事実をつかめない時が、当然ながらままある。

 そこで諦めるか、噂として書くか、なにがしかの事実があるように思わせるように書くか、編集者は悩むのである。

 女性自身の記者も編集者も、佳子さんと歯科医師とのツーショットがあれば、婚約結婚と書き立てたのだろうが、その事実はつかめなかった。当日の夜、その歯科医師が院長の家にいたのか、佳子さんと同席していたのかもつかんでいない。

 単なる歯の治療かもしれない。悩んだ末に、あの見てきたようなストーリーを作り上げたのであろうか。

 森教授のいい分に女性自身は反論できないだろうな。私のチエック機能の衰えをつくづく感じてしまう、痛い記事である。

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