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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 香川照之、降板ドミノで生涯最大の苦境

香川照之、世界のトヨタに見放され…ノーダメ予想から一転「芸能界追放」危機

トヨタの「NO」で“ノーダメ”が一転

 トヨタのCMでは、香川が豊田章男社長にインタビューする様子などが流されていたが、放映はすべて中止され、新作を制作することもないという。契約は年内いっぱいあるが、すでに「トヨタイムズ」からも香川の痕跡はすべて消されており、事実上の「降板」だ。

 さらに、同社は「(本人が)謝罪し、示談も済んでいると聞いているが、行為は事実で、世間の反応をみても全く理解されることではない」と厳しいコメントを発表した。

 「トヨタイムズ」はトヨタの広告戦略の中核であり、立ち上げ当初から「トヨタの顔」を務めていた香川を降板させるとなると、戦略を大きく見直す必要がある。そういった事情もあって判断に時間を要したのだろうが、結果は「バッサリ」の厳格な対応となった。

 これをきっかけとして、東洋水産、アリナミン製薬、セゾン自動車火災保険がCMの取り下げや契約終了を相次いで発表。残りのスポンサー3社も「検討中」とするなど、CM全消滅となりそうな気配だ。

 金曜MCを務めていた朝の情報番組『THE TIME,』(TBS系)も降板となり、先述のNHK番組についても前田晃伸会長の定例記者会見で同局担当者が「すでに番組の放送は終わっており、今後の放送について決まっているものはありません」「再放送の予定もありません」として、事実上の「打ち切り&封印」を発表した。

 スポンサーにしてもテレビ局にしても「トヨタの判断待ち」だったとみられ、トヨタの発表と同時に堰を切ったように「降板ドミノ」が始まったようだ。世界のトヨタが「NO」を突きつけたことで、メディアで存在がタブー視されるような状況になったともいえる。ある意味、香川の運命を決めたのはトヨタだったといえるだろう。

 一方、ドラマ『六本木クラス』を放送しているテレビ朝日は「香川さんの被害者女性に対する行為はあってはならないことですが、香川さん本人が深い反省と謝罪の気持ちを表明されており、所属事務所からは、被害者女性からお許しを得たと聞いております」とし、放送の継続を表明した。

 すでにドラマは佳境に入っており、主人公の宿敵を演じている香川の出演シーンを差し替えることなどできるわけもない。やむにやまれぬ事情があって「続行」を発表したものの、同局も今後は香川を起用することは当面ないだろう。

 CM降板などによる違約金は「億単位になる」といわれているが、それ以上に大きなものを失ってしまった香川。出演が内定していると報じられたドラマや主演映画などが控えているはずだったが、それもどうなるか不透明で「芸能界追放」の可能性すらある生涯最大の苦境となりそうだ。


SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2022/09/02 21:00
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