公金1.7億円横領事件、容疑者の“推し”アイドルが声明「真実が嘘だと言われ…」

　三重県南伊勢町の町立南伊勢病院の元職員・廣出翔容疑者が多額の公金を横領したとして逮捕され、その金を「アイドルに貢いでいた」などと報じられた件で、アイドルグループ「DREAMING MONSTER」の藤代真里奈が横領事件への関与を完全否定した。

　廣出容疑者は今月17日に計740万円を着服したとして業務上横領容疑で逮捕され、町の内部調査で総額1億6790万円の公金が横領されたとする驚きの事実が浮かび上がった。廣出容疑者は「アイドルのグッズのために使った」などと供述したが、はたしてそれで約1億以上も必要になるのかと物議を醸した。

　逮捕の同日に「文春オンライン」（文藝春秋）が『【ついに逮捕】「“推し”とのビデオ通話に1日12万円。ハイブランドのバッグを毎週のように…」　《三重県1億5000万円横領男》異常すぎる“アイドル愛”』と題した、7月公開の記事を再掲載。

　記事では、男性職員（廣出容疑者）が「推し」であるアイドルにシャネル、プラダ、グッチなどハイブランドのバッグを20個以上も買い与え、5分で1万円程度の本人とのビデオ通話に「毎日のように12万円（1時間分）ほど課金していた」などと報じられていた。これほど金遣いが荒ければ、横領額と供述に整合性が出てくるようにも思える。

　廣出容疑者は「地主だ」「投資してもうけた」などとアイドルに語っていたそうだが、今春ごろに「横領がばれた」とアイドルに打ち明けたという。

　その後、廣出容疑者はアイドルに「最後に残っているお金で何をしようか？」といったDMを送り、アイドルは焦って周囲に「税務署が来たら税金を払わないとなあ」などとこぼしていたという証言が掲載されている。アイドルが横領の事実を知ってからも「貢がせていた」のでは……と疑われる内容ともいえた。

　アイドルの名前は伏せられていたが、一部ネット上で「藤代真里奈のことでは」との指摘があったようだ。

　これを受けて、藤代は30日付の自身のTwitterで「横領事件に関しまして、ご心配をおかしてしまい申し訳ございませんでした」とする文書を発表。「事実無根の捏造された記事が報道されたことに対して大変遺憾であり、警察の方との事実確認等の頃合いを見計らって、事務所の方と話し合いの元、今回の事件についてお話させていただきます」と切り出した。