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フラット芸能

TKOの木本7億円投資トラブルのその後は? うやむやなまま風化

TKOの木本7億円投資トラブルのその後は? うやむやなまま風化の画像1
TKO・木本武宏 公式YouTubeチャンネルより

 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――7億円もの投資トラブルを抱え、所属事務所を退所したTKOの木本武宏。トラブルが報じられた7月19日から約1カ月が経過したのですが、この問題、結局どうなったのでしょうか。

城下 ここのところは木本さんに関する報道が、止まった感がありますね。本人の動きがないから、報道陣も何もできない状況なのでしょう。当初「近日中に事の経緯をきちんと説明させていただく」と、記者会見を開くことを匂わせながらも結局、お詫びのコメントと週刊誌のインタビューで自分が言いたいことを言っただけ。いまだ不明な点が数多く残っています。

――このままうやむやにして終わり⋯⋯ってことでしょうか。

城下 木本さんとしては「喉元すぎれば⋯⋯」じゃないけれど、とりあえず当面をしのげばどうにかなると思っているのかもしれません。そしてこのままただ相手から金が返ってくるのを待つだけ。でも、返ってくるとはとても思えませんよね。

――思えませんね。木本が金を預けた投資家の1人、20代のFXトレーダーA氏は、実際にはトレードをしていなかったし、もう1人、不動産投資家のB氏は、具体的な返済計画を提示したものの、不動産を現金化するために時間がかかると言う話。

城下 B氏が本当に土地の売買をしているのかどうかわかりませんし、B氏は出資金の一部、1億6000万円を返金しているので、これ以上、返せるのかどうか⋯⋯。この状態で木本さんは「何も知らなかった」で済ませるわけにはいかない。主体的に動き、ずいぶん多くの仲間をしつこく誘っていましたし、B氏から返金された1億6000万円も、木本さん自ら振り分けて出資者に返金している。すなわち間に入った彼が、自分でハンドリングしていることになるので、ただ「仲介しただけ」とは言えない。

――早く裁判を起こせばいいのに。

城下 そうなんです。A氏に対してもB氏に対しても民事と刑事の両方で訴えるべき。A氏のほうは木本さん自ら借金して出資者に返済したそうですが、それで済む話しではありません。もしA氏がはじめからだますつもりで金を出させたのだとしたら、詐欺罪にあたる可能性があります。

――訴えないのはどうしてでしょうか。

城下 訴えることによって自分自身が調べられたくないと思っているのではないかと勘ぐってしまいます。お詫びコメントで「すぐに会見を開いてもお答えできない事項が多い」と言っていましたが、それは答えられない玉虫色の部分があるからということなのでしょう。

 しかし、このままでは仕事復帰は厳しい。まずテレビでの起用は難しいですし、営業だって「大丈夫なのか?」という話になる。そうすると事実上の引退が見えてきてしまいます。

 しかも、巨額の借金を抱えたまま引退。自己破産も考えられます。芸能活動に復帰するためにも、警察に介入してもらって、自分も被害者であることを明らかにしないと、仕事復帰はできないでしょうね。

 

 

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2023/02/24 11:53
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