これぞペヤング流の“塩対応”――セーフなようでやっぱりアウトな3品
#カップ麺 #ペヤング #カップ麺一行3昧
安パイどころかもはや災害級?「ペヤング 豚骨ヌードル」
最後にレビューする「ペヤング」は、いつもの「やきそば」ではなく「ペヤング 豚骨ヌードル」170円(税別)。テレビCMも流れている「ペヤングヌードル」の流れを汲む商品で、いつもの「やきそば」よりも安価な価格設定となっています。
パッケージにはなぜか龍が描かれています。「豚骨ヌードル」と聞いても龍のイメージはないですよね。なぜ龍なのでしょうか。ドラゴンボールに出てくる神龍が思い浮かんだものの、神龍にしては顔が眠たいような……。
しかしながら、ペヤングに描かれている龍なのでタダモノではないはず。何かしらのメッセージを読み取るべく小一時間熟考しましたが、眺め過ぎて目がおかしくなったのか、もしくはモンハンのやり過ぎか、一夜にして国を滅ぼす災害級の古龍「ミラボレアス」に見えてきました。災害級の「豚骨ヌードル」が相手となると、急にラスボス感が出てきますね。
乳白色の豚骨スープに、細めで縮れのついた油揚げ麺と、高菜や紅生姜などの細かい具が合わせられています。正直、安価な価格設定通りに外装から中身までいろんなところにチープさが垣間見えてしまう商品ですが、スープは骨感があり、とんこつの旨味をしっかり感じ取ることができます。
粉末の醤油が入っており、豚骨の旨みに加えて醤油のキレが感じられますが、だいぶ塩気が強いので注意が必要です。安価品はコスト的にスープの旨みに厚みを持たせられないため、どうしても塩気が強くなる傾向があります。
麺は中細で縮れがついた油揚げ麺で、懐かしさが感じられる角麺形状の食感。麺にはそのまま食べてもベビー○ター的なお菓子としていけてしまうレベルで醤油の濃い味がつけられています。豚骨ラーメンらしさはまったくありません。
具は、いつもの「やきそば」に比べるとボリュームがなく、細かいものばかりですが、高菜、紅生姜、キクラゲ、ネギが入っており、豚骨ラーメンらしい組み合わせです。濃いスープの中に入っても高菜と紅生姜は存在感があり、どちらも量のわりに風味が強く感じられました。
ここまで、特に問題があるようには見えませんよね。最初のうちは安価品ながら結構おいしく食べることができました。でも、食べ進めて後半に差し掛かると、スープの醤油のキレ、麺に練り込まれた醤油味、そして具の高菜や紅生姜が一体となって塩辛さが牙をむいてきます。
口の中に塩分が蓄積されていき、最終的にはかなり塩気がきつくなっていきます。筆者は日頃からカップ麺をよく食べているので、塩気の強さに耐性があるほうだと思われますが、それでも今回はご飯片手に食べつつスープは絶対飲まないなど、塩気対策を取らなければ食べ難いレベルでした。
栄養成分を見ると、食塩相当量が9.4グラム。いつもの「ペヤングやきそば」のおおよそ2.6倍です。これがパッケージの龍による災害級の力なのでしょうか。塩辛いですが、それだけで捨て置くにはもったいないおいしさでもありました。
久々に「ペヤング」の尖った一面が垣間見られる
今回の3品は安パイな商品に見えましたが、まともなのはまさかの「蕎麦風」のみで、他2品のぶっ飛びぶりに驚きました。「旨辛味にんにく」の強力なニンニクと辛味や、「豚骨ヌードル」のスープ・麺・具の三位一体による新手のペヤング流“塩対応”は、久々に「ペヤング」の尖った一面を垣間見た気がします。
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