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これぞペヤング流の“塩対応”――セーフなようでやっぱりアウトな3品

これぞペヤング流の塩対応――セーフなようでやっぱりアウトな3品の画像1

 今年の「ペヤング」は、もはやペヤングの代名詞となった「獄激辛」や「ペタマックス」などの尖った商品はほどほどに、真面目な創作カップ焼そば路線に舵を切っています。

 今回は、最近発売された「ペヤング」の新商品、「山菜蕎麦風」、「旨辛味にんにく」、「豚骨ヌードル」の3品レビューします。「蕎麦風」以外は至って真面目な商品名で、最近の「ペヤング」の傾向通りに安パイに見えますが、どうでしょうか。

わらびやぜんまいがたくさん入った(?)「ペヤング 山菜蕎麦風」

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「ペヤング 山菜蕎麦風」(2022年7月25日発売)

 まずは、「ペヤング 山菜蕎麦風」214円(税別)。そば粉をまったく使っていない「蕎麦風」の商品。最初はかなり奇抜な存在だと感じた「蕎麦風」ですが、今回で6商品目となり、今やすっかり「やきそば」に次ぐナンバー2の発売頻度になっています。

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「ペヤング」なのに「やさしい味わい」?

「ペヤング」といえば、発想がぶっ飛んだイメージが強い中で、この商品では「山菜」というカップ焼そばとしてはめずらしいながらもまっとうな材料を用いている上、「かつお出汁の『やさしい』味わい」などと、あの地獄のような「獄激辛ペヤング」を出したメーカーがどの口で言ってるんだ? と、ツッコミ待ちのようなことまで書かれています。

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かつおだしと甘みを効かせたTHE・そばつゆの味わい

 ソースは、かつおだしをしっかり効かせた甘みをもたせた濃い醤油味。東日本の人がそばつゆの味として思い浮かべるものからおそらく遠く離れてはいない、THE・そばつゆの味です。甘みがあるので「やさしい味」という部分は確かにありますが、塩気が結構強いのでそんなにやさしくないとも言えます。

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「蕎麦風」の油揚げ麺

 麺はそば粉不使用ながらそば色の強い「蕎麦風」の麺ですが、今回は濃い醤油色のソースと合わせているので、色がそこまで目立つわけではありません。

 また、人によってはそばの味を感じる場合もあるそうですが、筆者はこの麺を食べてもほとんどそばの味を感じることはない上、今回はソースの味が濃いため、麺の味もそれほど前に出てきませんでした。

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わらびやぜんまいがたくさん

「ペヤング」といえばボリュームのある具が魅力のひとつですが、今回はわらびやぜんまいがたくさん入っており、いつもに負けないボリュームとなっています。風味も食感もしっかり山菜で、山菜そば感が出ていました。

 今回、わらびもぜんまいも茎の部分が使われており、どれがわらびでどれがぜんまいなのかさっぱりわかりませんでした。わらびとぜんまいがたくさん入っているのか、わらびがたくさんでぜんまいが少ないのか、もしくはわらびが少なくてぜんまいが多いのか、筆者には判別つきません。ひょっとしたら騙されていて、わらびもぜんまいも入っていないのかもしれません。

 決してやさしい味ではないし、「蕎麦風」の麺を使う意味は限定的だし、わらびとぜんまいの区別もつきませんが、山菜がたっぷり入った真っ当でおいしいペヤングでした。

 出だしの1品目は穏便に食べきることができましたが、あとの2品があんなことになろうとは、この時はまだ、知る由もなかったのです。

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