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『バチェロレッテ』考察YouTuber「海空ちゅうと」は芸能人の仕事を奪い取るか?

『バチェロレッテ』考察YouTuber「海空ちゅうと」は芸能人の仕事を奪い取るか?の画像1
「海空ちゅうと」公式YouTubeチャンネルより

 皆さんは7月にアマゾンプライムで配信された『バチェロレッテ・ジャパン シーズン2』はご覧になっただろうか。『バチェラー・ジャパン』の男女逆転版として、2代目バチェロレッテ「尾崎美紀」さんが主役となり”真実の愛”を見つける為に、パートナーの座を狙う17名の男性の中から未来の結婚相手を選び抜いていくという婚活リアリティー番組。

 前作の『バチェロレッテ・ジャパン』は結果的に最後の1人を見つけられずに終わるという予想外の結末を迎えた為に、今回のシーズン2は最後にバチェロレッテの幸せな姿を見せて欲しいという期待と不安を抱きながらのスタートとなった。

 まだ見ていない方もいるかもしれないので、結果的にどうなったかというのは伏せることにして、話を進めていこうと思うが、ご覧になった皆さん的に満足度はいかがだっただろうか?

 ネットを見る限り、前作と今作を比較し賛否が大きく分かれている印象がある。僕は正直、前作のバチェロレッテ「福田萌子」さんの参加者たちとの向き合い方が好みだったので今作には少し物足りなさを感じてしまった。

 参加者の心の鎧を外し、その人の本心と向き合おうとしていた初代「福田萌子」。起業家として弱みを見せることが出来ず知らないうちに纏ってしまった鎧を外してくれる相手を探していた2代目「尾崎美紀」。

 その差こそが賛否が大きく分かれた原因なのではないだろうか。

 さてここからが本題なのだが、今回書きたいことは実は「バチェロレッテ・ジャパン」の話ではない。

 この「バチェロレッテ・ジャパン」を含む、昨今人気が高い恋愛リアリティー番組に対しての一般の方の考察に関して、元芸人として軽掘りしたいのだ。

 恋愛リアリティー番組のもうひとつの楽しみ方として、一般の方がSNSやYouTubeの動画などで発信している考察を見るというものがある。

 元々はただの独断と偏見を考察として発信しており、見ている側が勝手に共感や反論している程度だったのだが、最近はただの独断と偏見を発信するのではなく、自身の考察で人を楽しませようとする動画配信者が多くなり、考察自体が立派なエンターテインメントとして確立している。

 そんな増えつつある考察YouTuberの中でも、特に人気を博している人物がいるのだ。その名は「海空ちゅうと」さん。「バチェラー」「バチェロレッテ」「ラブイズブラインド」を中心に考察しており、その名前はツイッターのトレンドにも入るくらいバズっている人物で、その独自の考察、言葉選び、笑える偏見、どれをとっても他の考察YouTuberとは一線を画している。

 特にちゅうとさんの面白さが発揮されるのは、参加者の紹介VTRから読み取る偏見と、過去のVTRを少しバカにしたように実況する動画だ。

 普通、偏見やバカにしたような動画だとその番組のファンはもちろんのこと出演している方達も嫌な気持ちになる。しかしちゅうとさんの考察は、第一にその番組への愛が根本にあり、そして番組だけではなく出演者一人ひとりを好きだという気持ちも伝わってくるので、誰一人嫌な気持ちにはならない。

 その証拠にちゅうとさんが配信するインスタライブやツイッターのスペースには、なんと考察されている出演者本人がリスナーとして、絡んでくることもあるのだ。

 例えばインスタライブには2代目バチェロレッテ「尾崎美紀」さん本人が現れたり、ツイッターのスペースではリスナーとして出演者が現れ、自身のファンの愛称を本人に決めてもらうという、普通では考えられないうような絡み方をしていた。ちなみにバチェロレッテ尾崎さんへの愛を伝え続けた佐藤マクファーレン優樹、通称マクファーさんのファンの愛称は「マクファー連合」だ。

 とにかく視聴者はちゅうとさんの独特な考察を楽しみ、そこに考察されていた出演者の方が参加してくるという何とも豪華で至れり尽くせりな状況となっている。これが今のSNS時代を物語る最強の楽しみ方ではないだろうか。

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