小籔千豊、吉本新喜劇座長“勇退”の裏に何があった?
#吉本興業 #小籔千豊 #吉本新喜劇
お笑い芸人の小籔千豊が8月22日、大阪・なんばグランド花月(NGK)の公演をもって吉本新喜劇の座長を勇退した。1993年にお笑いコンビ・ビリジアンとしてデビューした小藪は、コンビが解散した2001年に吉本新喜劇に入団、2006年からおよそ16年にわたって座長を務めてきた。
2022/8/16~22 NGK小籔座長週
本日千秋楽、そして小籔座長としての最終公演でした?♀️!
豪華なセットで、笑いの絶えない最高の新喜劇をありがとうございました??
座長として約16年間お疲れ様でした??
この模様は、9/3(土)12:54~
MBS「よしもと新喜劇」にて放送予定です!
ぜひご覧ください? pic.twitter.com/xM8ri8vUO3— 吉本新喜劇@shinkigeki1) August 22, 2022
座長としてたくさんの新喜劇を作り上げてきただけでなく、さまざまなバラエティー番組に出演し、吉本新喜劇の広報活動を続けてきた小籔。YouTubeチャンネル「ざっくりYouTube」で今年1月29日に公開された動画では、座長勇退に至った経緯について語っている。
ある日、吉本の“超お偉いさん”から、新喜劇の将来について話をされたという小籔。吉本興業創業110年である2022年という節目の年は、間寛平をゼネラルマネージャーを迎えるなど、新喜劇にとってもリニューアルを図るタイミングであった。これを機に、小籔は座長勇退を決断したという。
「小籔さん本人が自ら進んで……というよりも、会社の意向を汲んで勇退したという形ですね。まあ、小籔さんももともとは10年ぐらいで辞めるつもりだったところが、ずるずると16年も続いていたという感覚を持っていたようで、タイミングとしてはちょうどよかったんだと思います。ただ、吉本が小籔さんに対して“座長を続けてほしい”とは思っていなかったのは間違いないですね」(お笑い関係者)
台本を自ら作り、公演を行うごとに細かい修正を重ねるなど、小籔は新喜劇に対して、強い熱意とこだわりを持って取り組んできた。
「後輩の座員たちは小籔さんから学ぶことも多かったようですが、小籔さんのこだわりの強さを面倒くさいと思っていた先輩座員もいたようです」(同)
そういった事情も関係しているのか、吉本新喜劇では人間関係が複雑になりがちだという。
「新喜劇内での共演NGが結構あるんです。小籔さんで言えば、先輩である辻本茂雄さんとの不仲説があって、確かに小籔さんの座長公演には辻本さんは出ていません。もちろん、それが座長勇退の理由ではないにしても、こんなふうに人間関係で多少のイザコザはあったとみても間違いないのでは」(同)
現在、吉本新喜劇で座長を務めるのは、川畑泰史、すっちー、酒井藍の3人。このうち、川畑以外の2人は、小籔の後輩に当たる。
「吉本新喜劇は、出演者も多く、稽古の時間も確保しなければならないので、それなりにコストがかかる。出演者のギャラをいかにして抑えるかも重要なんです。ベテランばかりになったらギャラがかさんで、新喜劇を続けていくのも難しくなるので、ギャラが安い若手中心にうまくシフトさせていかなければならない。小籔さんは、テレビでも活躍していて、そっちで売上を立ててくれているので、ピンでの活動に力を注いでくれたほうが吉本としても助かるんですよね。座長を辞めた後も小籔さんは新喜劇に出演していくとのことですけど、出演回数は激減するでしょう」(同)
全国区の番組で新喜劇の魅力を伝えることも多かった小籔元座長。戦力の大幅ダウンは否めない。今後の新喜劇の躍進のためには、ポスト小籔の存在が待たれるところだ。
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