トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル  > サマソニライブを超速ルポ
#ショウムライター"おっさんの讃"

BE:FIRSTの世の中への浸透具合に思わずニヤリ…サマソニライブを超速ルポ

身悶えるおっさん「Scream」がやっぱりそうだった

「夏にぴったりな曲を」との事で披露されたのはイギリスのDJ・プロデューサーであるJonas Blueとのコラボ曲「Don’t Wake Me Up feat. BE:FIRST」。フジロックに出演したJonas Blueと生コラボで世界初披露された事でも話題となったが、その機会を泣く泣く見送った(コラボ出演ではなく徹頭徹尾BE:FIRSTとして出演するサマソニに賭けていたと言うのが本音)おっさんの感慨深さと言ったら(おっさんの気持ち悪い身悶え)。

「Be Free」が野外に爽やかに響き渡った後、薄ら笑いを浮かべながら身悶えているというセキュリティスタッフに見つかったらつまみ出される事請け合いな気持ち悪い挙動でライブを楽しむおっさんの目を覚まさせる強烈な「Move On」の低音が襲いかかる。高音から低音まで幅広くカバーするSHUNTOが本領を発揮するラスサビ前~ラストまでの流れが美しい。

 歪んだギターリフで始まる両曲であるが、その印象が真逆な「Brave Generation」と「Scream」が続けてパフォーマンスされる。特にやっぱりそうだった。「Scream」がやっぱりそうだった。前記事に書いた通りの純然たる「ロック」であった。時折声をひっくり返しながら激しくアジテーションするRYOKIの悪ガキっぽい振る舞い(”Hahaha…”の表情も口調もサイコーでありその時の顔はRYOKIではなくKYOKIであった)と口から出る濁音全てにディストーションがかかっているかの様なSOTA(動きも声もバッキバキで男が惚れる漢がそこにいた)のラップが交錯する様はもうたまらんの一言だ。現段階ではトップクラスに凶暴で獰猛な曲調故に生で体感するとサビの”冷静になんてさせない”のスムースなメロディがよりコントラストとしてくっきりと浮かび上がる。ここを声質的にも真っ直ぐなLEOが担う好配置。前言撤回でたまらんからの素晴らしいで二言である。

 最後は「Shining One」。プレデビュー曲である事、そして「BE:1」の発売を間近に控える中”Be the one”の一節が歌詞に盛り込まれている事からこの曲でのクロージングは納得であったが、メジャーデビュー曲である「Gifted.」がサウンドチェックのみの披露であった故、いやセトリ攻めとるなオイとも思った次第であった(笑)。

 そしてもうひとつ特筆すべきだったのは終盤のLEOのMC。”当たり前が当たり前ではない”事や”このステージで音楽が出来る事”への思いを歌声同様、真っ直ぐかつ誠実な言葉で伝えてくれていた。あの場であの言葉を出せる強さ。パフォーマンスと同じくらいの強さを垣間見た瞬間でもあった。

 さあ! 次はいよいよだ!アルバムだ!曲聴いて記事書いてライブ観て記事書いた。準備(予習)は整ったと言う事だ。どう出るどう来るBE:FIRST。

 おっさんは薄ら笑いを携え身悶えつつの挙動でお待ちしております。

庄村聡泰(コラムニスト・スタイリスト)

ロックバンド[Alexandros]のドラマーとして2010〜21年に活動。バンド時代の収入ほぼ全てを注ぎ込むほど傾倒した音楽や洋服を中心に、映画やマンガ、アニメやグルメ、世界各地の珍スポットなどのさまざまなカルチャーに精通し、これらの知識と経験を生かしてライフスタイル提案型ファッションブランド「スナック NGL」を始動。また、歌劇な過激団 @furaku_taru の制作総指揮を務めるなどプロデュース活動や、#サトヤスタイリングとしてファッションスタイリングや、#ショウムライターとして音楽や映画をはじめさまざまなメディアでインタビューやコラムを執筆。自ら映画にも出演するなど精力的な活動を広げている。 #サトヤスタイリング #ショウムライター インタビュー

Twitter:@shomurasatoyasu

Instagram:@shomurasatoyasu

庄村聡泰のホームページ

しょうむらさとやす

最終更新:2022/08/22 21:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画