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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 呂布カルマは“第二のマツコ・デラックス”

呂布カルマは“第二のマツコ・デラックス”フジ特番で見せたコメント力

ラッパーがテレビに出るのは難しい?

 とはいえ、やっぱりラッパーが本軸であり、あんまりにもテレビに出すぎるのは本意ではないかもしれない。陰から陽へ活躍の場をうまく移行した先駆者であるマツコ・デラックスも度々、“商業的”になってきている自身についての鬱憤を、冠番組内で自虐することがある。

 端的に言えば、有名になればなるほど、自分を表現する機会は増える一方、“フリー”でいられなくなり、求められる自分を作り出してしまうという、ジレンマが存在するのだ。

「かつてはラッパーがテレビに出てると“セルアウト”とかいわれ、現場で活動している人たちからはディスられたりしていました。張りぼての煌びやかな世界に疑問を呈したり、自然と湧き出る言葉を武器にするのもHIPHOPの大きな一面なので、その用意されたステージと台本にホイホイ魂売るんかい! みたいに嫌厭する人も多かったですよ。もちろん“いろいろあって”地上波に出られない人もいますしね。

 でも時が流れ、業界も成熟してきたし、HIPHOPアーティストも一般化しました。今出ている人たちは、現場でもちゃんとリスペクトを受けながら、上手な距離感で大手メディアと付き合ってますよね。呂布カルマも名古屋在住ですし、そこまでガンガン進出しようって感じではないんじゃないでしょうか? そのあたりのさじ加減もうまいと思いますよ」(音楽メディア編集者)

 呂布カルマはACのCMで「みんな違うの当たり前~」と優しく歌っているように、ステレオタイプな型にハマらず、新風を吹き込む存在になっていきそうだ!

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/08/20 19:00
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