渡辺直美、今の強みは「下ネタ1本!」アメリカとのお笑いの違いを語る
#みやーんZZ
こんにちは。ラジオ書き起こし職人のみやーんZZです。いつも聞きまくっているラジオの中から興味深かったエピソードを紹介する連載の第79回目。今回は、2022年8月8日放送のTBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』で、ゲストの渡辺直美さんが日本とアメリカの笑いの違いや「容姿いじり」について話していた部分です。
ゲストトークの中でパンサー向井さんから「日本の『容姿いじり』みたいなものの笑いって今、非常にセンシティブで。『それ、どうなの?』っていう問題が日本でも、もちろんありますけど。海外ではそれはどうなんですか? そこの笑いのいじる・いじらないっていうのの違いは?」という質問に対して、渡辺さんは「これは本当にセンシティブな問題で。私は別に海外のお笑いを全て知ってるっていうわけではないんですけども……」と前置きをしつつも、次のように回答していました。
「たぶん文化的に芸人が、みんなで集まってワイワイなにかをやるっていうのがあまりなくて。MCの人が1人いて、そこに1人、セレブの人とかがゲストで来て、2人でトークするとか。あとは、アーティストの人が来てちょっとゲームコーナーをやるみたいな感じが多くて」と、日本のバラエティのように多くの人がひな壇などに集まって、誰かをいじったりする文化がアメリカにはそもそもないことを指摘。
「本人が自分から『実はこんなことがあってさ……』って、その自分の容姿やコンプレックスをひとつの笑いに変えてたりして、それで笑うのはOKみたいなのは、なんとなく私は感じてますけどね」と話し、誰かからいじられるのではなく、あくまでも自分の話として触れてそれを笑いにするパターンは受け入れられていることを紹介。
さらに「あと、向こうだと『コメディアンが言うことだったらOK』みたいな風潮はありますね。ふざけて変なコントをやったり、変なことをやる時に『これはコメディとしてOKだよね』っていう感じかな? でも、そういうのを直接的に……っていうのはあんまりないですね。一般の方としゃべる時に、そういうことはあまりないかもしれないですね」とも付け加えたのでした。
そして話題は日本とアメリカの笑いの違いへと変わります。
「日本とアメリカで観客がネタを見た後の反応ってどう違いますか?」というリスナーから質問に対して「私自身、あんまり舞台に立つっていうのは向こうではまだやってないんですけど。いずれはスタンダップコメディ、やってみたいなっていう夢はあるんですけど。でも、スタジオとか現場とかでやる時の違いは、あんまりない。同じ意味で同じタイミングで皆さん、結構笑うので。だから感覚的には一緒です。笑いのツボみたいなのは一緒。だけど、お笑いのスタイルが幅広いっていう感じですかね」と基本的な観客の反応はほぼ、同じだと話す渡辺さん。
いずれはスタンダップコメディなど、英語での笑いで勝負をしてみたいという渡辺さんは、その勝負をするポイントとして「私にしか見えない角度、私にしか経験できないことのお笑いをやるしかないんですよね。だって『子供の頃に観てたあのアニメが……』とか、向こうの人に通じるあるある、言えないでしょう? だからそういうのはもう無視して、今の私が思う面白いことをやるしかないかなとは思っているんですね」と話します。
そんな渡辺さんに対して向井さんは「たとえばニューヨークで通じる自分の強み。直美自身の『ここだったら笑わせられる』っていうポイント。自分が自信があるところで言うと、どこなの?」と問いかけます。渡辺さんは「もう本当にこれは誇りに思いたいんだけど、下ネタ! もう今、下ネタ1本でやらせてもらっています(笑)。今のところ、英語がハチャメチャだから。下ネタはすぐに通じるから!」と即答。これでスタジオは大爆笑に包まれたのでした。
渡辺直美さんのニューヨークに住んでいる中での実感のこもった言葉、とても興味深く聞いてしまいました。容姿いじりのセンシティブな感じ、アメリカでは日本よりもよりハードルが高そうですね。でも、下ネタは万国共通(笑)。いろいろと勉強になるトークでした!
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