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佳子さま、過去5回の“お噂”と新たなお相手・学習院同窓のエリート歯科医

「焼け死んだ人は、霊界で痛みが三〇倍に…」

 社会問題化する統一教会の霊感商法の実態をいち早く取り上げ、誌面で大キャンペーンを張ったのが、朝日新聞社が出していた週刊誌『朝日ジャーナル』だった。

 1986年12月5日号で、「豊田商事をしのぐ冷血の手口 霊感商法の巨大な被害」とタイトルを打ち、追及キャンペーンを始めたのである。

 当時は開運商法といわれていたが「霊感商法」と名付けたのも朝日ジャーナルだった。

 最初の誌面でこういうケースを紹介した。北九州市に住むB子(60)の被害額は当時で3700万円にもなった。

「B子さんにとってこたえたのは、『お宅は絶家の家系です』といわれたことだった。息子の命が危ないといわれた。それは本当かもしれないと、彼女は思った。一九七七年三月、同市の公務員五人が殉職した。B子さんの夫もその一人だった。夫の非業の最後が、息子の姿に重なってみえた。もうひとつ、彼女が震えあがったことがある。

『焼け死んだ人は、霊界で痛みが三〇倍になる』と聞かされたことだ。

 八四年七月下旬、B子さん宅を増田都子という女性が訪れ、手相をみた。このとき印鑑を三万円で買った」

 その後、霊場に連れていかれ、600万円の多宝塔を押しつけられ、高麗人参1ダースを96万円で契約。さらに、先生(霊能者)から3千万円を神に捧げるよう促された。

「三千万円を受領した後、先生は『霊薬と壺をあげましょう』といって、『高麗人参三四三個』『高麗大理石三個』預かりという保管書を発行してくれた。つまりB子さんに三千万円を献金させたあと、人参、壺の正常な売買があったように偽装したのである」(朝日ジャーナル)

 当時取材班だった元朝日新聞編集委員の藤森研がこう解説する。

「霊感商法の手口について、脱会者に何人も会って聞いています。印鑑の販売員たちは客の家族構成や預貯金など身辺情報を巧みに聞き出し、先生に事前に伝えてある。だから初対面でもお見通しなのである」

 子どもだましの八卦見のような手口だが、身内に不幸があった人などは、難なく騙されてしまうのだろう。

 この批判キャンペーンで朝日ジャーナルの誌価を高めたのはあの筑紫哲也編集長だった。

 だが、ほかのメディアも追随し、その後、桜田淳子らが信者で、合同結婚式に参加するなどで、統一教会に注目が集まったが、その後、1955年にオウム事件が起きると、統一教会への関心はメディアから薄れていってしまった。

 その後、名称を変え、霊感商法を隠し、深く静かに統一教会は生き残り、自民党議員への影響力は、安倍を介して保持してきた。

 何が何でも生き残ろうとする統一教会を抑え込むには、これまで以上のメディアの注視と批判が必要になる。

 新聞やテレビは、週刊誌に頼るのではなく、これまでの過ちを反省し、チームを作って監視、報道をしていく役割があるはずだ。

 そうでなくては、何のための報道機関か。すべてがNHKのように、政治家と教団の結びつきに遠慮し、恐る恐る報道するようでは、このカルト教団の被害者は増え、悲劇は拡大していくに違いない。

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