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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > 宮迫博之、約4年ぶり地上波復帰

宮迫博之、約4年ぶり地上波復帰にやっぱり逆風…なぜ許されない?

宮迫の地上波復帰はたまたまラッキーだった?

 今回、宮迫さんが地上波に復帰した方法はいささか特殊で王道ではない。本来ならテレビ局から番組のオファーを受け、それを承諾しテレビ番組に出演するというのが一番オーソドックスな地上波復帰の形なのだが、宮迫さんの場合、まずボディメイクコンテスト「美バ−1グランプリ」シーズン2の総合司会のオファーがきて、それを承諾し、そしてそのコンテストを千葉テレビが放送するということで地上波復帰となっている。

 つまり総合司会が宮迫さんでなくても、千葉テレビはこのコンテストを放送したはずだ。なので、宮迫さんは地上波へラッキーというか、たまたま偶然が重なり復帰を果たすということになる。宮迫さんもまさかこんな形で復帰をするなんて思っていなかっただろう。この方法はやろうと思ってもなかなか出来るものでは無い。

 これが地方局でなくキー局だった場合、総合司会変更の打診がコンテストの方へ行く可能性がある。もし総合司会が変わらない場合、編集で総合司会がいないことにだって出来る。編集が難しければ放送自体を見送る事だって出来る。キー局が本気を出したらなんだって出来るのだから。

 ちなみに余談だが、編集で出演者をいなくさせることが出来るという話をよく聞くが、本当にそんなことが出来るのかどうか?

 答えはYESだ。

 僕が芸人の頃出演した番組で、ある芸能人の方がある犯罪で捕まってしまったことがあった。その番組は芸能人がたくさん出演し、長時間収録するものだったので、再度収録するというのがとても難しいものだった。一体どうなるのかと思いながらオンエアを見てみたところ、見事にその芸能人が映っている部分だけが使われておらず、そこに居たことが嘘のように綺麗にいないものとなっていた。それを見た瞬間、テレビというのは目立たせることも、いなくすることも編集次第なのだということを痛感した。

 話を元に戻そう。

 テレビ至上主義という芸能人が減りつつある今でも、やはりテレビという存在は大きく影響力は強大であり、タレントはテレビに出てなんぼである。

 そんな中、偶然とはいえテレビ界を追放された芸能人が出来る、地上波への復帰方法を宮迫さんは提示したのだ。

 正直コンテストのオンエアはまだ先の話で、宮迫さんがどの程度露出するかはわからない。もしかしたら全く、映っていない可能性もある。だが今までのように何も手段が無く、ただ芸能界から引退していく人たちからすれば明らかに一筋の光明が差したに違いない。

 今の時代サブスクに出るという手もあるが、正直なところサブスク自体が今やテレビと共存しており、テレビで人気の芸能人たちのもうひとつの主戦場として使われ始めている。テレビに出ている芸能人たちがサブスクに出るのなら、テレビに出られない芸能人たちがテレビに出ても良いではないか。

 テレビ界を追放された人たちが、芸能人として存在出来ているという不思議な時代に、宮迫さんのような不思議な地上波復帰は必然だったのかもしれない。

 果たしてどの程度、宮迫さんがテレビに映っているのか。今から楽しみである。

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2022/08/16 07:00
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