古市憲寿氏、旧統一教会問題の「ヒートアップ懸念」に多方面から異論
#古市憲寿
社会学者の古市憲寿氏が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題の報道について「ヒートアップしすぎてはいけない」などと発言した件について、多方面の著名人から批判が寄せられる事態になっている。
古市氏は今月8日、フジテレビ系情報番組『めざまし8』で旧統一教会問題に関する報道についてコメント。「一部で報道がヒートアップして旧統一教会批判が起こっている。もちろん批判すべきことは批判すべきだし、犯罪行為糾弾は必要だが、あまりにヒートアップすると山上(徹也)容疑者のもくろみ通りになってしまう」などと発言した。
山上容疑者が安倍晋三元首相を銃撃した背景には、母親が入信した旧統一教会への強い恨みがあるとされる。「テロで世の中を動かすことができる」という実例をつくることで、模倣犯が出ることを懸念しているようだ。この発言はネット上で賛否を巻き起こすことになった。
古市氏の発言が14日放送の『ワイドナショー』(同)で取り上げられると、ゲストの泉谷しげるは「なに言ってんだコイツ、わけわかんねえな」とバッサリ。続けて「ヒートアップしたほうがいいのよ。しないとダメよ。今回は騒ぐべき」とも話し、古市氏の主張する慎重論を完全否定した。
また、2ちゃんねる開設者の「ひろゆき」こと西村博之氏も古市氏に苦言を呈した。
ひろゆきは8日付のTwitterで、古市氏の発言を報じるニュースに対して「政府が何もしてないのにヒートアップさせるなと言うのは、統一教会に対して何もするなと言ってるのと同じだと思います」と厳しく指摘。古市氏とは過去に対談するなど親交があるはずだが、あえてくぎを刺したようだ
一方、爆笑問題の太田光は7日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)で「テロによってわれわれ(メディア)が動き出したことを自覚しないと。こうすれば社会が動くって思う人が潜んでいる」と発言し、古市氏と同じく旧統一教会批判のヒートアップに「待った」をかけていた。
こうした発言に対し、報道番組などで連日にわたって旧統一教会を糾弾している紀藤正樹弁護士が反応。自身のTwitterで古市氏と太田の発言を取り上げた記事を引用しながら「このお二人、第2の山上容疑者が出ること恐れ被害と巨悪に目をつぶるということでしょうか。ぜひ話を聞いてみたい」と疑問をぶつけた。
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