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岸田内閣、支持率急落と“事務化したテロ”の時代

「私のコロナ感染日記」

 さて、恥ずかしながら私、コロナに感染してしまいました。文春では、コロナBA.5感染マニュアルをやっているが、時すでに遅し。

 以下は私のコロナ感染日記である。

――8月1日(月曜日)
 ぼんやりテレビを見ながらクーラーの効いた部屋にいたら、午後になって急に咳が出始めた。少し寒気もする。風邪をひいたのかもしれない。夏風邪はやっかいだからと、クーラーを止める。咳はややひどくなるが、熱は36度5分。
 翌日、朝10時からかかりつけ医のU医院で4回目のワクチン接種だから、そのとき診てもらえばいいかと、早めに寝る。

――8月2日(火曜日)
 朝、熱を計る。36度6分。咳やや酷し。
 10時にU医院へ行く。30分ほど待って診療室へ。
 U医師から「今の状態は?」と聞かれ、「咳が昨日から出始めて」と答える。
「ワクチンは打ちますか?」といわれたので、頷く。
 炎天下、大した距離でもないのに歩くのがややつらい。
 家に帰ってきて、しばらくするとカラダが少し火照っている。
 注射を打った左肩が少し腫れている感じで、痛い。3回目の時もこうした症状があった。
 いわゆるワクチン肩、副反応だろう。熱を計ると37度3分ある。
 咳と熱か。もしかしてコロナに罹ったのかもと心配になる。U医院は、医院の裏手で「発熱外来」もやっているので、電話をして午後3時半ごろ行く。
 意外に空いていて患者が1人。U医師に「咳と熱が出てきた」という。PCR検査は鼻からではなく、ビーカーのようなものの中に唾を吐き込むやり方。なかなか年のせいなのか唾液が出てこない。10分以上やって何とか基準点まで到達。結果は明日、電話するという。
 帰って昼寝。
 夜はゴーヤチャンプル。食欲は普通にある。味覚にも異常なし。ただ咳がやや多くなり、時には、のどが詰まりそうなるほどで、これ以上酷くなったら不安。熱が38度3分に。
 NHKの『ニュースウオッチ9』を見て11時前には寝る。

――8月3日(水曜日)
 朝、8時過ぎに起きて熱を計る。38度9分。咳が出るので胸に痛みが出る。
 朝食を食べてぼーつとしていると、U医師から電話。「陽性だった」。何だか実感がわかないが、「どうすればいいのか」と聞くと、昨日渡したクスリを飲んで自宅療養になるという。
 発熱が1日からだから、11日まで家の中で隔離される。なにかあったら携帯に電話をくれという。
 症状は風邪と似ているが、私は風邪をひくとすぐのどが痛くなるが、今回はのどは痛くない。タンのからむ咳と熱だ。カロナールを飲んで横になる。夜、カミさんに運んでもらった夜食を食べながらテレビを見る。終えて即寝る。
 だが、今週来週は予定が詰まっていたことを思い出し、あわててPCを開き、あちこちにお詫びのメールを送る。コロナだといえば、誰も怒ったりはしない。返事は「お大事に」である。熟睡。

――8月4日(木曜日)
 朝9時ごろに起きて熱を計る。36度8分。カロナールのおかげだろうか、頭がすっきりしている。
 大谷翔平が今季10勝目を目指して先発。だが、シンカーの投げ過ぎで、相手に読まれてしまっている。途中降板。
 文春、新潮を読みながらうたた寝。昨日から鼻水が出て困る。しじゅう鼻声で、そのためか、耳の聞こえも悪い。テレビを聞くのに補聴器をしているのだが、どこか遠くで聞こえるようだ。咳はやや収まり加減。
 中野区と東京都から体調の問い合わせの電話来る。次の日には、東京都だけになるそうだ。
 江国滋にこういう句がある。「おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒」。私の今なら「おいコロナ酌み交わそうぜにごり酒」というところか。
 夜食にワインやビールを付けてもらうのだが、うまいと思わない。コップ半分で十分。安上がりになった。夜熱を計ると37度7分。こりゃいけねぇと就寝。

――8月5日(金曜日)
 熱は37度2分。昼前にパルスオキシメーター届く。早速、左手の人差し指を入れてみる。98。酸素濃度は正常。熱が下がらないのがやや心配。
 昼飯を食べて熱を計ってみる。カロナールは飲んでないが36度4分。
 これで咳がもう少し収まれば、普段と何ら変わらない。頭痛、のどの痛みなし。
 NetflixやAmazonプライムで名画を見ているが、本を読もうという気が起きない。
 だが、気になっていたエマニュエル・トッドの『第三次世界大戦はもう始まっている』(文春新書)をkindleで読む。面白くて一気に読んだ。
――「最後の一人がロシア軍によって殺されるまでウクライナに武器を供給し続ける」ことは、〝道徳的〟なのでしょうか。ロシアからの天然ガスの供給路だけは確保しながら、ロシアに対して経済制裁を科すことも〝道徳的〟ではないでしょう――
 ウクライナだけに犠牲を強いて、逃げてしまったバイデンアメリカを、ウクライナは許さないだろうといっている。同感だ。今度の戦争の真の敗者はアメリカだと、私も思う。

――8月6日(土曜日)
 朝10時。パルスオキシメーターは99。熱は36度5分。
 自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)から、大きな段ボール箱が届く。レトルト食品を中心に大量の食料品。これだけで1ヵ月は暮らせそう。
 東京都から安否確認の電話。
 BBCから取材を受ける予定の資料を読む。夜はレトルトオンパレードにワインを一杯。

――8月7日(日曜日)
 朝、パルスオキシメーターは98。熱は36度3分。やや咳と鼻水。
 大谷の野球を見て、1時から競馬タイム。
 自分でいうのもなんだが、最近やり始めた1番人気必勝法がなかなかいい。1番人気が来るか来ないかを見極めるために、「ある法則」を見つけた。大儲けはできないが貧乏人競馬はこれぐらいがちょうどいい。
 夜食後にパルスオキシメーター98、熱は36度9分。夜は全英女子オープンゴルフを見ながらうたた寝。

――8月8日(月曜日)
 朝、やや熱っぽい。咳もややひどい。8時に起きて、あわてて体温を計る。35度4分。パルスオキシメーターは98。やや安心。2日目から、食事はすべて紙皿と割りばし。午後3時の果物は欠かさない。食欲はある。カミさんは、私の翌日、PCR検査を受けたが「陰性」。後残り3日。コロナ発症と同時にワクチン接種をしたのがどう影響するのか未知数だが、順調に来ている。
 この11日間は「神様がくれた贈り物」と考えよう――。

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