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土曜夕方『もしもツアーズ』20周年で幕引き 「コロナに負けた」けど次もロケ番組の怪

土曜夕の『もしもツアーズ』が20周年で終了…「コロナに負けた」のに次もロケ番組の怪の画像1
『もしもツアーズ』(フジテレビ系)公式サイトより

 フジテレビの土曜夕の長寿番組『もしもツアーズ』が、今秋終了することが発表された。
『もしツア』は2002年にスタート。“週末のお得な楽しみ方をお届けする”というコンセプトで20年も続き、長引くコロナ禍には勝てなかったようだ。

「『もしツア』は“バラエティ色の強い旅番組”という新たなスタイルで、始まってすぐに好視聴率を獲得。食事やアトラクションを楽しむ人をルーレットで決めたり、女性タレントがツアーガイドを務めたり、レギュラーメンバーを回しつつ番宣などのゲストを呼んだりといったやり方は、その後、いろいろな番組で真似されました。

 ですが、このコロナ渦でロケがまったくできなくなってしまった。日本中で行動制限を強いられる状況で、“お出かけプランを提案する”という番組プランは完全に崩壊。お取り寄せグルメを紹介したり、バーチャルツアーに挑戦したりと試行錯誤を繰り返しましたが、終了を余儀なくされました」(エンタメ誌記者)

 観光、飲食、航空、ホテル……コロナで大ダメージを喰らった業界をあげればキリがないが、テレビ番組も例外ではなかったよう。『もしツア』の場合、“相手が悪かった”という事情もある。

「土曜18時半は、地味なようでありながら実は超がつくほどの激戦区。トップは宮川大輔が全国を巡る『満天☆青空レストラン』(日本テレビ系)で、視聴率2ケタをキープする超人気番組です。それを追うのが、『青空レストラン』とほぼ同じコンセプトの『ごはんジャパン』(テレビ朝日系)。テレビ朝日は前番組の『人生の楽園』が年配の視聴者層をガッツリ獲得していて、チャンネルを変えさせない戦略が見事にハマっています。さらにTBSの『報道特集』は民放きっての硬派な報道番組で、重厚な作りは高く評価されており、ギャラクシー賞を何度も受賞。裏番組はとにかく強豪揃いです」(キー局関係者)

 かくして20年の歴史に幕を下ろすことになった『もしツア』。後番組は、かまいたちとチョコレートプラネットが旅の途中で様々ないたずらを仕掛けられる『イタズラジャーニー』になることが発表されたが、新番組が強豪たちに割って入ることはできるのか。

「『イタズラジャーニー』は特番で2回放送され、コア視聴率(13~49歳の男女の個人視聴率)が1位だったようですが、土下座して拒否するチョコプラ松尾に無理やりバンジーを飛ばせる内容には、“イジメだ”との批判も寄せられていました。また、かまいたちは現在10本以上のレギュラーを抱える超売れっ子ですが、視聴率が軒並み振るわないのも大きな不安要素です。

『もしツア』終了について、関係者は“コロナで思うようにロケができなかった”と話しましたが、後番組の『イタズラジャーニー』もロケ番組なんですよね。要するに“コロナでロケができなかったから”というのはただの建前。かまいたちとチョコプラには、そんな嘘を吹っ飛ばすような気持ちの良い番組を作って欲しいです」(民放バラエティ番組制作関係者)

 番組が20年も続けば十分に大成功だが、次の番組やいかに?

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2022/09/13 04:01
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