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日刊サイゾー トップ  > 「最高に面倒」なカップ麺って?

セブンで買えるカップ麺「最高に面倒で、最高にうまいラーメン。」をじっくり食べてみた

重厚な豚骨とたっぷりな鶏油の豚骨醤油スープ

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重厚で熱々な豚骨醤油スープ

 スープ表面にびっしり鶏油を浮かせた、いかにも重厚そうな豚骨醤油味のスープに、太いノンフライ麺と大きめの焼きのりが3枚合わせられています。

 豚鶏ベースの豚骨醤油味はかなり濃厚で、とろみ成分が濃厚感をさらに増幅させています。クセはないものの豚骨の重厚な旨みが楽しめ、鶏が濃厚さの後ろ盾となっていました。この豚骨の濃厚感はちょっと他では見ないレベルで、お店をも上回ってしまう勢い。超リッチな分厚い味です。

 2度の熱湯がけによって熱々のスープが楽しめ、スープ表面の鶏油がフタをすることで温度が持続します。熱湯2度かけのメリットが十分に感じられる、面倒な手間も納得の味でしょう。

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スープ表面には鶏油がびっしり

 スープ表面には「黄金鶏油」によって大量の鶏油が浮き、重厚な豚骨醤油にこってり感が加わります。間違いなくヘビー級。重厚でありながら、豚骨醤油も鶏油も雑味なくクリアに感じられるのは、湯戻ししたお湯を一度捨てて入れ直している効果があるのかもしれませんね。

 一方で、家系本流の「吉村家」だと、醤油のキレが凄まじかったり、鶏油の味にクセがあったりするのですが、今回のスープはド迫力の濃厚豚骨で押し切る味わいで、家系ラーメンのクセの部分は少し物足りなかったです。すごくおいしいのは間違いないのですが、高額品なのでついつい高望みしてしまいます。

「熱湯2度がけ」専用の太麺、具は焼きのりオンリー

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太くて厚みもある「熱湯2度がけ」専用麺

 太くて平打ちのノンフライ麺。家系の麺は「中太麺」と言われることが多いですが、カップ麺で再現する場合、中太麺と称しつつお店よりひとまわり細いことも多々あります。ですが、今回の麺はお店と同じくらいの太さがありました。熱湯2度がけ仕様の「専用麺」とのことで、麺の厚みが感じられる噛み応えある食感が特徴的。いつもの麺とは別物です。

 麺量は90グラムで大盛サイズ。湯戻し後は200グラムになるとのこと。お店で出てくるくらいの量があるので食べ応えがあります。高額商品ですが、麺量で還元してくれるのはわかりやすいですね。

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具は焼きのりのみ

 パッケージに小さな文字で「スープと麺をしっかり味わってもらうため、具材はあえて海苔だけにしました。」と書かれています。焼きのりは家系ラーメンに欠かせない存在で、鶏油にくぐらせると絶品。「吉村家」では濃い醤油味と相まってご飯が欲しくなってしまいます。今回もたっぷりの鶏油でその味を再現できていました。

 家系ラーメンと言えば、焼きのりだけでなくほうれん草も特徴的な具です。それが入っていないのは、家系ラーメンの定義的に果たして大丈夫なのかちょっと心配になりました。正直言えば、具はもっと欲しかったです。

 ちなみに、もっと高額な「一蘭」のカップ麺でもやはり、「ラーメン本来の純粋な味わいを楽しんでいただくため」との理由で具なしでした。コストを抑えたいとか、他に理由があるのではと勘繰ってしまいますよね?

「一蘭」のカップ麺レビューはこちら

「ちょっとだけ面倒で、かなりうまいラーメン。(でも、ちょっと高い)」

「最高に面倒で、最高にうまいラーメン。」という、商品名だけでお腹一杯になってしまいかねない一杯でしたが、実際のところは「ちょっとだけ面倒で、かなりうまいラーメン。(でも、ちょっと高い)」でした。

 熱々スープの臨場感や豚骨の重厚さ、麺の食感など、「熱湯2度がけ」のメリットを実感できた一方で、家系らしい醤油や鶏油のクセが欲しかったのと、高額なのに具が焼きのりしかないのはちょっとさみしかったです。

 今回のような「熱湯2度がけ」の手法は、今後も太麺を使うラーメンで使えそう。「豚骨魚介」とか「二郎系」などでも応用されるのを楽しみにしたいです。

オサーン(カップ麺ライター)

カップ麺ブロガー&ライター。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。@ossern「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」

おさーん

最終更新:2023/02/27 21:03
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