古川雄輝、細田佳央太らイケメンと猫の“何も変わらない”日常『劇場版 ねこ物件』
#映画 #ネコ #細田佳央太 #古川雄輝 #長井短
綾部真弥監督が描く、日常の中にある”大切なもの”
本作の監督・脚本を務めたのは、ドラマ&劇場版「おいしい給食」シリーズで、給食を通して芽生える教師と生徒の友情や、食育、教育を描いた綾部真弥氏。
綾部監督といえば、『おいしい給食』シリーズ同様、日常の中で起こり得る、ちょっとした事件、何気ない日常を通して、“大切なもの”とは何かというテーマを描くことが得意な印象だ。『柴公園』シリーズでは犬を題材にしていたが、今回は猫を撮りながら、これまた何気ない日常を描いている。
今作では猫がフューチャーされてはいるが、猫をむやみやたらに可愛いものとして、それに頼った物語構成にはしておらず、人間と猫との関係性を改めて考えさせられるようなものとなっている。
犬や猫といった動物は、人間の日常に密接に関わる動物である。何を考えてるかわからないような表情をするときもあるが、そんな動物たちの目は、いつも人間たちを見つめている。時には友人のように、守護神のように。
映画では、主人公・二星優斗の生き別れになった弟のことが描かれる。シリアスな物語のようでもあるが、猫からしてみたら人間の抱えている問題なんて知るよしもないし、どうでもいいもの。それでも、猫たちがいることによって、人間は勝手に癒され、勝手に慰められている。そんな日常の中にある人間と猫との関係性、距離感を自然な形として描いている。
「人間と猫の関係性は?」と聞かれて、明確に答えられる人などいないだろう。でも本作の中には、表面的な言葉や文章、理屈では説明しづらい”大切なもの”が存在していたという気がした。
また注目してもらいたいのは、長井短演じる広瀬有美の存在だ。唯一の女性メインキャラである有美だが、長井の特徴ともいえる眠たげな顔立ちのおかげもあって、なんだか猫に見えてくる。この物語における人間と猫の中間的視点であるようにも感じられるのは、たまたまなのか、狙いなのか……。彼女の存在が、作品にスパイスを加えている。
『劇場版 ねこ物件』
8月5日より全国ロードショー
出演:古川 雄輝、細田佳央太、上村海成、本田剛文(BOYS AND MEN)、松大航也
金子隼也、山谷花純、長井短、竜雷太ほか
監督・脚本:綾部真弥
主題歌:『Bell 作詞:KENNY 作曲:Face 2 fAKE 歌:SPiCYSOL(ワーナーミュージック・ジャパン)
挿入歌:『Coffee And Tea』
作詞:Michael Kaneko
作曲:Face 2 fAKE 歌:SPiCYSOL(ワーナーミュージック・ジャパン)
挿入歌:『Friend』
作詞・作曲:こんどうたかふみ
訳詞:Livesync 歌:釣 宝未(AMG MUSIC)
企画・配給:AMGエンタテインメント
配給協力:REGENTS
製作:「ねこ物件」製作委員会
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