トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > インタビュー  > あらびき団に出ているだけでは売れない……
ハリウッドザコシショウ『ドキュメンタル』のアレを語る

ハリウッドザコシショウ「あらびき団に出ているだけでは売れないと思っていた」

「焼肉ザコシの劇場版バアサンシュー」とは?

ハリウッドザコシショウ「あらびき団に出ているだけでは売れないと思っていた」の画像4
写真|二瓶彩

ーーやっぱり“記録に残らない”ライブが一番自由なんですね。

ザコシ そりゃそうですよ。生なんで何が起きるかわからないですから。とはいえ、昔ほど自由でもなくなってしまっているかもしれない。一回ね、とある商品を買ってくれた人だけを招待するライブがあったんですよ。そんなの、自分のことをわかってくれてるファンしか来ないと思うじゃないですか? なのでちょっと過激なこと言ったらいきなり「そんなこと言ったらダメだろ!」って怒られて……。

 でもヤバいファンも多いんですよ。最近も電車に乗っていたら明らかにこっちをチラチラ見てる人がいたんです。電車を降りたらわざわざ僕の後からついてきて、エスカレーターでチョンチョンって肩を叩かれた。むかついたんで適当に対応してやりましたよ。

ーーさて現在、単独ライブで全国ツアー真っ最中ですが、東京公演初日の副題が「焼肉ザコシの劇場版バアサンシュー」って何か意味あるんですか?

ザコシ 近い後輩でだーりんずの松本りんすってのがいるんです。こいつが本当に痛い男でして、酔っ払ったら先輩の僕に「マニアックなことばっかやってるな。どうやって売れてくつもりや?」とか絡んでくるんですよ。キツいでしょ? プライドも高くて、本当は月収3700円だったのに4400円だってサバ読んでくる。700円で何が変わんねん。

 そのりんすって男がファンの女性から「りんすさん、今度焼き肉行きませんか?」ってDMをもらったんです。それでりんすは「ええやんええやん、焼肉食えるやん!」ってついていきやがった。ファンとの関係をなぁなぁでやってるからあいつはダメなんです。一生イジってやろうと思って「焼肉ザコシの劇場版バアサンシュー」って副題をつけました。

売れるってこんな単純なことだったんだ

ハリウッドザコシショウ「あらびき団に出ているだけでは売れないと思っていた」の画像5
写真|二瓶彩

ーーだーりんずさんは『キングオブコント』で2回も、ファイナリストになっている実力者というイメージがあります。それでも厳しい世界なんですね。

ザコシ 「売れるって難しい」ってずっと思っていたんですけど、売れてしまえば「こんな単純なことだったのか」って思います。もちろん“わかってしまえば”ですけどね。錦鯉もそうです。色々な人の意見を聞いて迷っているうちはダメだったけど、でも「自分を貫いた方がいいぞ」ってアドバイスしたら、一気に突き抜けました。やりたいことをやらないと、体重が乗らないんですよ。自分で何が面白いのか説明ができないとダメだと思います。

 僕は『あらびき団』(TBS系)でテレビに出始めましたけど、『あらびき団』に出ているだけじゃ売れないと思っていました。あの番組って、東野幸治さんと藤井隆さんがどんなに荒いネタでもイジってくれて、笑いになるじゃないですか? 今で言うと『有田ジェネレーション』(TBS系)がそうですよね。有田さん(くりぃむしちゅー、有田哲平)と小峠がネタに茶々を入れるから面白い。でもそれをわかってない奴らが、その笑いが全部自分だけの実力と勘違いして、番組のまんまよそに行くと大スベりします。

 結局、自分たちで完結していないとダメなんです。だーりんずはタイプは違いますけど、自分たちがどう見えているのかわかった上で立ち回らないといけない。だからファンの女性と焼肉行ってる場合じゃないんですよ。

ーーそんなザコシさんが思う、これからブレークする芸人は誰でしょうか?

ザコシ う~ん、一応だーりんずって言っておきます。一応ね(笑)。

ハリウッドザコシショウ
1974年生まれ。静岡県出身。1992年に大阪NSCに11期生として入学し「G★MENS」として活動。同期は陣内智則、中川家、ケンドーコバヤシなど。2002年にコンビ解散、ピン芸人として活動を始める。「R-1ぐらんぷり2016」優勝。また「ドキュメンタル」(アマゾンプライム)では史上初のV3も達成。2022年4月から始まった自身初の地上波冠番組『凪咲とザコシ』ではNMB48・渋谷凪咲とともにMCを務める。

『ハリウッドザコシショウのミニ単独ライブシリーズ SEASON 13』

ツアーしょんべん-6
「説教ザコシの劇場版ションベンストーリー珍棒尿道小便」
2022年9月19日(月・祝)14:30開場/15:30開演
チケット料金:5,500円(税込・特典つき・全席指定)
※未就学児童入場不可、当日券発売なし
チケット一般発売日:2022年8月6日(土)午前10:00より発売開始
【配信視聴チケット概要】
チケット料金:2,500円(税込)
配信チケット発売期間:2022年7月22日(金)12:00~9月26日(月)23:59
アーカイブ期間:9月19日(月・祝)公演終了後~9月26日(月)23:59

さわだ(お笑いライター)

1983年、茨城県生まれ。サッカー、漫画、ドラマ、映画、お笑いなど、なんでも書くライター。

さわだ

最終更新:2022/08/07 11:47
123
ページ上部へ戻る

配給映画