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ハリウッドザコシショウ『ドキュメンタル』のアレを語る

ハリウッドザコシショウ「あらびき団に出ているだけでは売れないと思っていた」

ハリウッドザコシショウ「あらびき団に出ているだけでは売れないと思っていた」の画像1
写真・アレンジ|二瓶彩

『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』(Amazonプライムビデオ)で3度の優勝を果たした絶対王者、ハリウッドザコシショウ。「何でもアリ」のお笑いで無類の強さを誇っている。

 YouTubeには4000本以上の動画を投稿し、ブレーク前から行っている単独ライブは今回で13回を数える。今、ザコシが一番やりたいことをやれているコンテンツは一体なんなのだろう。「ハンマーカンマー」や『ドキュメンタル』の「サブリミナル」など、持ち前のネタについてどっぷり語ってもらった。

ストレスが笑いに変わる瞬間

ーーー初歩的な質問で申し訳ないのですが、なんとお呼びすればよいのでしょう。

ハリウッドザコシショウ(以下、ザコシ) なんでもいいですよ。ザコシでもザコシショウでもシショウでも。特にこだわりはないです。

ーーー読み方の区切りとしてはハリウッドザ、コシショウ?

ザコシ それは坂上忍さんの呼び方ですね。「ザ」で区切るのだけは嫌です(笑)。

ーーー失礼しました。

ザコシ コンビ時代(G★MENS)はザコシショウ名義で活動していて、解散をきっかけに改名したんですよ。ハリウッドというのは、ハリウッド・ハルク・ホーガン(WWEで殿堂入りしたアメリカ人プロレスラー)から取ってます。G★MENSはどちらかというと、ベビーフェイス(プロレス用語、善玉)だったんですけど、ピンになったことでヒールになろうと決めたわけです。ホーガンもベビーフェイスから突然「ハリウッド」をつけてヒールに生まれ変わり、nWo(ニューワールドオーダー)を結成しましたから。僕もホーガンも白から黒を基調とした衣装に変えています。イメチェンですね。

ーーお笑いでいうヒールとはどういうことでしょう。

ザコシ お客さんにストレスを与えてやろうと思ったんですよ(笑)。出てきて奇声を上げてみたり、暴れてみたり。もちろん笑いに来ているお客さんは、ストレスなんて求めてないですけどね。

ハリウッドザコシショウ「あらびき団に出ているだけでは売れないと思っていた」の画像2
写真|二瓶彩

ーー確かに「ハンマーカンマー」もちょっとイラっとするというか、そのストレスが心地よくて笑えてくる気がします。

ザコシ 昔、電気グルーヴさんのイベントの前座で「ハンマーカンマーだけを30分やってくれ」って頼まれたんです。最初はウケたんですが、ドンドン反応が薄くなって次第に「早く電気グルーヴ出せ!」ってお客さんの心の声が聞こえてくるわけです。「これどうすんだ」って思いながらやり続けてたら、15分過ぎくらいから不思議とまたウケ出してくるんです。あまりにもしつこすぎて。

ーーストレスが笑いに変わった瞬間な感じがしますね(笑)。

ザコシ お笑いと音楽って共通することが多いんですよね。同じネタでもツッコミやボケるテンポがズレると全然ウケなくなります。小峠(バイきんぐ、小峠英二)の「なんて日だ!?」はどんな状況でも絶対に、ズレないですからね。売れてる芸人はそのリズム感を持っていて、その中でもすごい人はパターンをたくさん持っている。例えば、僕はテクノが好きだし、小峠はパンクが好き。音楽的センスみたいなのは必要だと思っています。

ーー『ドキュメンタル』で話題になった、映像ネタ「サブリミナル」もテクノっぽいですよね。

ザコシ あれは感覚的な部分が大きいですけどね。「来るぞ!」と思わせてあえてズラしたり、急にテンポ落としたり……。単独ライブの幕間映像で毎回新作を作ってるんですけど、その度に完成度が違います。今年夏の単独ライブツアーだと、東京の二日目が個人的には気に入ってます。

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