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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > “芸人出演回”のマンネリを打破?

おいでやすこが、『徹子の部屋』ムチャぶり漫才の途中で「ルールル♪」フェードアウト

きめ細かい演出で「漫才」がトレンドワード入り!

徹子 「じゃあ、最後にお2人で漫才やっていただけない? おもしろいやつ」
小田&こが 「えーっ!?」

 2人のネタが気に入ったのか、話すことがないのか、この日2度目の漫才を催促する徹子。徹子の“漫才のおかわり”によって、「漫才→ビデオメッセージ→ビデオメッセージ→ビデオメッセージ→ビデオメッセージ→漫才」という稀有な構成が出来上がっている。腰を落ち着けてトークするくだりが、ほとんどない。

 言う通り、2回目の漫才をやり始めたおいこが。内容は、もちろん歌ネタだ。中盤、こがが「♪グッバイサンデー、ほら来たマンデー、休憩チューズデー」と歌い始めた。すると、そこに「ルールル♪」とエンディングテーマが流れ出し、「ごめんね、そろそろ番組終わります」(徹子)と、番組総出で漫才を強制終了させる力強い仕打ちに。芸人の歌ネタにBGMを被せるというスタッフの大胆な演出が出色だ。

小田 「なんか、鳴ってるー! 途中で!? 2~3分、待たれへんの?」
こが 「オーマイガー」

 フェイドアウトで終わる曲は大好きだけれど、漫才のフェイドアウトを見たのは初めてだ。残り時間1分強の締めのタイミングに漫才をやらせた徹子も、火曜昼の放送に合わせ「休憩チューズデー」のワードでぶった斬ったスタッフのクロージングも、ハプニングに見せかけつつきめ細かい。

 フェイドアウトは余韻を残す。視聴者はもちろんだが、演者であるこがにも余韻は残った。放送後、こがはTwitterで心境を発信している。

 

 漫才が2度も行われ、しかもラストの漫才がこんな感じだったため、Twitterでは放送中に「漫才」がトレンドワード入りした。「徹子」でも「おいでやすこが」でもなく、「漫才」の2文字がトレンド入りしたのだ。

 叫ばされるだけで終わらず、いろんな方面に感謝の言葉を送ったため、芸と放送時間帯のバランスが取れていた気もする、この日の『徹子の部屋』。“斬新”と“TPO”が、うまいバランスで成り立っていた。

 あと、徹子の妙に柔和な対応は、小田の“末っ子感”がうまく作用していたか? おいでやすこがとして出演した今までのバラエティ番組の中で、一番面白かった気がする。

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/08/04 18:13
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