おいでやすこが、『徹子の部屋』ムチャぶり漫才の途中で「ルールル♪」フェードアウト
#黒柳徹子 #徹子の部屋 #おいでやすこが
“芸人殺し”ではなく、ステキな展開に突入
小田とこがには、下積み時代を支えてくれた妻がいる。両者から愛妻エピソードを聞いた徹子は、テレビを通じて奥さんに“感謝のメッセージ”を送るよう促した。
「あなた(こが)からやって」(徹子)
最初に指名されたのは、こが。漫才にしてもメッセージにしても、「やって」「言って」で事を運ぼうとする彼女の司会術は、芸人回として通常運転だ。
「ちぃちゃん、いつもありがとうございます。お笑いの仕事に打ち込ませてもらっているのは、本当にちぃちゃんのおかげだと思ってますし、いつも子どもの面倒も見てもらえて。なるべく時間があるときは僕も子どもの面倒見たりとか、家事もやりたいと思っているので、これからもよろしくお願いします」(こが)
満足げな徹子はそのまま、小田に視線を向けた。
徹子 「じゃあ、あなた」
小田 「嫌やー! これ聞いた後に最悪や(笑)。これ、見た後!?」
徹子 「いいじゃない。この方(こが)の奥さん、ちぃちゃんは『今日、テレビで自分にお礼言ってくれて嬉しいな』と思ってらっしゃるところだから。そんなあなた、おっきい声で1人で逃げたらおかしいじゃない」
冒頭で大きい声をリクエストした徹子が、今度は小田の大きな声を咎めている。他のバラエティなら大声で逃げられても、「芸人に徹子がムチャぶりする」というルーティンが出来上がってるため、小田が逃げられない。
「みきちゃん、本当にこの1年半忙しくさせてもらって、お笑いでなんとか成功することになりまして。みきちゃんの力なしには絶対なかったことだと思ってます。いろんなアドバイスを昔からしてくれたし、今でもしてくれてるし。これからも、僕の道しるべになってください。これからも楽しく暮らしていきましょう」(小田)
なんて、素敵なメッセージなのか。きっかけはムチャぶりだったとしても、お礼を言うのはいいことだ。『徹子の部屋』には“芸人殺し”なる通り名があるようだが、普段のバラエティでは見られない2人の素顔を引き出した徹子の采配はグッジョブである。
「だって、こんなことってもう一生ないかもしれないじゃない。だから私は、ここで普段のそれぞれのお礼を言ってほしいなと思ったんです」(徹子)
まったくだ。そして、さらに行った。
徹子 「(小田に)鶴瓶さんにはお礼言える?」
小田 「なんでよ!?」
徹子 「だって、鶴瓶さんにお礼言っといたほうがいいじゃない」
奥様へのビデオレターの後、なし崩し的に笑福亭鶴瓶へのビデオレターを強制された小田。いつの間にか、手当たり次第に感謝を言うコーナーへ突入していたようだ。
「鶴瓶さん、2016年の『R-1』直後から銀シャリの橋本(直)を介して連絡をくださり、常に僕を『面白い、お前は大丈夫や』と支えてくれました。超一流の皆さんのそういう言葉がなかったらやめてたかもしれない状況で、本当に力になったし、ありがたい言葉でした。これからも、共演できるのを楽しみにしています」(小田)
鶴瓶へのメッセージを見届けた徹子は、みたびビデオレターを促した。
徹子 「ものはついでだから、(実家の)ご家族に一言」
小田 「うそやん!」
妻への感謝だけで終わると思いきや、鶴瓶に、家族にと、ひたすらお礼を言い続けるビデオレター番組へと化した『徹子の部屋』。「ついでに全部やっちゃえば、日頃の恩返しできるじゃない」が、徹子の言い分だ。単なる感謝会見の場になっているし、この日の稀な展開がステキだ。
「お父さんお母さん姉ちゃん兄ちゃん、まだ一人前ではないですが、なんとか東京で芸人として活躍できるようにはなりました。心配かけてごめん。これからはちょっとでも安心してもらえるように親孝行していきます。これからもよろしくお願いします」(小田)
「お母さん、僕が板前時代にオレオレ詐欺に遭いましたよね。そのときに『お前に貸す金なんてない!』ってガシャンと切って撃退したわけですけども、その後に僕が何度弁解しても、僕が本当に200万円をせびってきたっていうことをまだ信じてますよね? 本当に、僕はオレオレ詐欺の犯人ではないですから。信じてください、冤罪です!」(こが)
真面目モードの小田と、笑いを取ろうとするこが。2人が2人らしく送った“ビデオメッセージ祭り”に、親類縁者も大喜びだったことだろう。
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