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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > どこまで“ディープ”な関係を築けるか?
宮下かな子と観るキネマのスタアたち42

『オクトパスの神秘』動物と人間はどこまで“ディープ”な関係を築けるか?

パートナーの動物と性行為も行う…!

 時にパートナーと性行為を行うこともあるズーたちの思考を、獣姦だと非難する意見も多い。その意見も勿論理解できる。

 だけど私は、ズーを完全に否定する気持ちにはどうしてもなれなかった。

 多様性が尊重され始めている社会の中で、好意を寄せる相手が〝異性〟に捉われないのならば、もはや対象が〝人間〟でなくても1つの指向として理解するべきことのようにも思えたのだ。

 それに、ズーはパートナーとの性行為をマストとは考えてはいない。常にパートナーの意思を尊重する彼らの生活を知り、それは、人と人の言語のコミュニケーションよりも深く、相手を理解することに徹しているようにも感じた。

〝ズーとパートナーの動物〟そして〝クレイグとタコ〟の、言語を使わずとも意思疎通させる様子から、そもそも私たち人間同士は、真に心を通わせて接することが出来ているのだろうか? なんて考えさせられる。

 動物と人間は、どこまで深く関係を築いて良いものか。

 答えがすぐに出せる問題ではないけれど、ただ確かに言えるのは、私たち人間は、命あるもの全てと心を通わせることが出来るということ。相手を理解するのに、種も言語も何も隔たりはないのだと、最近出会った作品が教えてくれた。相手を理解したいという心を重視して、命と接していきたいなぁ。アレルギー、治っていきますように。

 様々な意見がある作品だと思うので、皆さんの意見も聞いてみたい! 気になった方は是非ご覧になって、感想教えてください。

宮下かな子(俳優)

1995年7月14日、福島県生まれ。舞台『転校生』オーディションで抜擢され、その後も映画『ブレイブ -群青戦記-』(東宝)やドラマ『最愛』(TBS)、日本民放連盟賞ドラマ『チャンネルはそのまま!』(HTB)などに出演。現在「SOMPOケア」、「ソニー銀行」、「雪印メグミルク プルーンFe」、「コーエーテクモゲームス 三國志 覇道 」のCMに出演中。趣味は読書、イラストを描くこと。Twitter〈@miyashitakanako〉Instagram〈miya_kanako〉

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Instagram:@miya_kanako

【アミューズWEBサイト公式プロフィール】

みやしたかなこ

最終更新:2023/02/22 11:29
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