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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 大阪万博「ミャクミャク」を解説

大阪万博「ミャクミャク」を元サンリオデザイナーが解説「こいつ、悪いやつじゃないな」

「ミャクミャク」で人気加速!名前はキャラクターの命

──ミャクミャクは名前が発表されてさらに人気が出たと思います。キャラクターにとって名前というのもやっぱり重要なポイントなんですね。

井上 名前があることで愛着も湧くからね。僕はキャラクターのことは生き物だと思っているから、命名というのは本当に大事。まず言いやすいほうがいいですよ。言いやすい名前というのは一度聞いたら忘れませんから。あとはキャラクターの性格がちゃんと伝わる名前がいい。「バッドばつ丸」なんか、バッドなキャラなんだなってそのまま伝わるじゃないですか(笑)。その友だちに「グッドはな丸」がいて、名前からいい子だってわかる。名前だけで対比のストーリーが見えてきますよね。

──ミャクミャクも見た目に違わぬ若干の不穏な響きがバッチリはまってます。

井上 血液の流れ、心臓の音を彷彿とさせますよね。ストレートな「かわいい」ではないことが名前にも現れてますよ。あと、希望としてはアクションも不気味にしてほしいな。今後はイベントできぐるみの出番も増えると思いますが、あまりかわいい動きはしてほしくない。どこかの目が取り外せるとか、目がついた尻尾の部分が伸びて360度見渡せるとか、そういうアクションにしてくれたら完璧だと思います(笑)。

取材・文=竹田磨央

<プロフィール>
井上・ヒサト(いのうえ ひさと)
1957年、東京都生まれ。多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン卒業。1981年に株式会社サンリオに入社し、「ハンギョドン」「バッドばつ丸」などの人気キャラクターを制作。フリー後も、ベネッセコーポレーション「コラショ」、新潟県胎内市胎内検定PRキャラ・観光大使「やらにゃん」など多くのキャラクターを手がける。
Twitterアカウント:@antatowataC

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にっかんさいぞー

最終更新:2022/08/01 21:57
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