中丸雄一『旅サラダ』1500回記念で“雨男”返上の奇跡か「厳密には晴れてないです」

中丸がホラーな都市伝説をぶっ込み、スタジオから悲鳴

　越前市は、700年前から刃物が伝統産業らしい。名付けて、「越前打刃物」。ドラマ『グランメゾン東京』（TBS系）で、木村拓哉演じる尾花夏樹が愛用していた包丁は同地の物である。密かに、ジャニーズと関係が深いということ。決して、福井の名産はカニと眼鏡フレームだけではないのだ。

　というわけで、中丸は越前打刃物の製造・販売を行う「タケフナイフビレッジ」を訪れた。また、刃物の展示の仕方がおしゃれなのだ。上からナイフが落ちるかのように飾られており、その下の床は鏡になっている。

「（床が）合わせ鏡になってるわけですね！　たしか、『何枚目か先に“自分の未来”が映ってる』みたいな都市伝説がありますけど」（中丸）

　刃物の展示を見ながら、さり気なくホラー話をぶっ込む中丸。『旅サラダ』に都市伝説研究家・中丸雄一の降臨である。余計なぶっ込みのおかげで、スタジオからは悲鳴が上がっているし……。

　やはり、刃物は見るだけじゃなくて試してみたい。中丸は実際に包丁を手にし、切れ味を確かめることにした。手にトマトを乗せ、上から手で固定するでもなく、そのままスッと横から包丁を入れたのだ。すると、トマトが本当に綺麗に切れたのだからスゴい。しかも、汁は漏れていない。切れすぎて怖いくらいだ。

「ちょっと待って！　ウソでしょ!?　どういうこと、これ……。やばっ」（中丸）

　驚きすぎて、目が飛び出そうになる中丸。そんな、通販番組じゃないんだから……。横方向から切ったから、トマトの上部はまるで蓋みたいになっていた。

「スゴくないですか？　（トマトの蓋を持ちながら）『サザエさん』のタマちゃんが出てくるやつみたいな」（中丸）

　わかりやすい例え方である。可愛らしい発想の中丸。ただ、タマを「タマちゃん」呼びしているのは不思議だ。もしや、タラちゃんと混同したのか、それともネコを“ちゃん付け”するタイプなのか。

　1500回超えの『旅サラダ』を「メガ番組」と呼んだり、「『サザエさん』のタマちゃんが出てくるやつ」と表現したり、さっきからワードセンスが個性的だ。

“因縁のトマト”とタイマンを張る中丸

　その後、作業場に案内してもらった中丸。そこで彼はある1人の職人さんに話を伺った。この人が、一般的な職人イメージよりすごく若いのだ。伝統工芸がうまく後世に伝わっている成功例なのだろう。

中丸　「ちなみに、（職人は）何年ぐらいやられてるんですか？」
職人　「一応、24年やらせてもらってます」
中丸　「うわーっ、24年！　となると、もうベテランの域に入っているわけですか？」
職人　「いえいえ！　もう全然、ぺーぺーです」
中丸　「本当ですか!?　とんでもない世界ですね」

　勤続20年以上でぺーぺーなんて、謙虚すぎだ。同時に、運命的でもある。1998年にジャニーズ事務所に入所した中丸とこの職人さんは、実は同期。中丸のほうもベテランの域に達しているはずだが、傍から見ると若手のようなルックスと仕事っぷりである。中丸にも驚きだ。

　続いて訪れたのは、“研ぎ”の作業場。どうやら、中丸が研ぎに挑戦するらしい。そのために用意されたのは、あえての“切れない包丁”だった。

　試しにトマトをカットしようとすると……マジで切れない。切れなさすぎて笑うレベル。これを20～30分かけて研ぐらしい。さて、どうなるだろう？

　というわけで、1時間が経過。研ぎ続けた包丁の切れ味は、どうなったか？

「じゃあ、試し切りしてみますか。では、先程の“因縁の相手”トマトを切ってみますか」（中丸）

　切れなかったトマトを露骨に目の敵にし、“因縁の相手”扱いする中丸節。これに包丁を入れると……スーッと入って綺麗に切れた！　さっきのトマトに、研いだ包丁でリベンジ果たしたのだ。

　さらに、トマトだけでなくパンもカットし始める中丸。こちらも、やっぱりスーッと切れた！　断面も綺麗だ。あまりの切れ味に気持ちよくなり、完全に手当たり次第の中丸。たしかにパンは切りにくいし、どれくらいの切れ味かはこの試し切りを見ていれば十分わかる。

「なかまる印」ロケ終了後、神田正輝がコメントを発した。

「僕は本当に思うんだけど、いい包丁を持つと絶対料理したくなるの。最初だけでも、やっぱり料理してもらいたい、女性にはね」（神田）

　このへんのMCのアップデートしてなさも、番組のひとつの特徴と言えるのか……？

　さて、本日放送の『旅サラダ』は記念すべき1501回目。中丸が訪れるのは、京都だ。

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寺西ジャジューカ（芸能・テレビウォッチャー）

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、（昔の）プロレス系。『証言UWF』（宝島社）に執筆。

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